第2期体験学習の学び〜ヒンラートナイ村②

2017年11月30日  投稿者:国際社会学科3年 高瀬彩佳

21日間の第2期体験学習が終わり、チェンマイのユニサーブに帰ってきました。第2期体験学習は第1期の10日間と比べて期間は長かったのですが、あっという間に終わってしまい、時の流れの速さを感じました。今回は、第2期体験学習でつらかったことや楽しかったことをお伝えしようと思います。

私はこの21日間で、自分のキャパを知り、限界を知りました。そして、言葉が通じないもどかしさに悩んでいました。村の生活は日本の生活と全く異なり、自分はここまで何もできない人だったのだと気づき、ショックを受けました。食事の準備をお手伝いするために包丁を持つけれど作業が遅くて食事の準備を遅らせてしまったり、洗濯のお手伝いでは洗った洗濯物を落として砂まみれにしてしまったり、お手伝いしたいのにかえって迷惑をかけてしまうことが多くありました。段々と家族の人にも「大丈夫」と断られることが増えてしまい、お手伝いしたくても相手に迷惑をかけてしまうので、声をかけることができなくなりました。第1期でも同じ生活をしてきましたが、第2期では期間が長いので見えてくることも多く、できない自分が積み重なって、迷惑しかかけることができない自分が嫌になりました。せっかくお手伝いで指示を出してくれても、指示されたことがわからず、何をするのかわからなくて戸惑ってしまい急いでいる相手をイラつかせてしまったり、自分の頭の回転の遅さを実感し、言葉が通じない大変さを痛感しました。落ち込んでいた時は何もしないほうが一番迷惑をかけないのではないかと考えてしまうこともあったのですが、お世話になっている家族は本当に優しく、笑わせてくれたり温かい言葉をかけてくれたので、落ち込んでいるだけではだめだと考えるようになり、自分にできることを頑張って探してみようと明るい思考を持てるようになりました。今は、食器洗いや家畜のエサを入れていたバケツを洗うなど、小さいことですが確実に自分がこなせる仕事を見つけられるようになりました。自分のキャパを知ったことで、自分を見つめ直すことができ、そこからどう行動するべきなのか考えられるようになったので、少しは成長できたのではないかと思います。

また、過去にこの長期FSに参加した卒業生が体験学習中に遊びに来た日があり、その日の夜は家の前で焚火をして、卒業生が持ってきてくれたマシュマロを棒に刺して焼いて食べたり、過去の楽しいFS話を聞いたり、楽しく過ごすことができました。就活の話や社会人の苦労話なども聞くことができて参考になることも多く、今後のためになる話も聞かせていただきました。「体験学習頑張ってね」と声も掛けていただき、とても素敵な卒業生ばかりで、お会いすることができて本当によかったです。社会人になるとなかなか長期の休みが取れず、村に遊びに行きたくても行けなくなってしまうという話も聞いたので、次の体験学習第3期では調査もしっかりと進めつつ、最後の長期滞在になるかもしれないので、この時間を大切にして村の生活を楽しもうと思います。

焚火の前で村人が卵に私の似顔絵を落書き