体験学習先候補訪問:メーターオーガニックグループ
2018年08月23日 投稿者:国際社会学科3年 根岸幸子
8月14日、持続可能な農業をモットーに親世代からの有機農業を引き継ぎ、発展させているメーター区のオーガニックグループを訪問しました。このグループは、私が体験学習テーマとして関心のある「農業の継承・後継者問題」について、調査をする体験学習先候補の一つです。メーター区には、別のテーマでタイ長期3期生と16期生の先輩がお世話になったことがあります。
メーター区は、チェンマイ市街地から車で約1時間10分の場所に位置します。主に農業によって生計を立てており、ベビーコーンが主要農産物になっています。
メーター区の年長者リーダーの娘であるプイさんの家を訪れ、昼食をともにしながらオーガニックグループや種子の保存についてお話を伺いました。オーガニックグループは、年長者リーダーの息子や娘たちが組織化した新世代グループのメンバー20人で構成され、公務員や農家をしている人、プイさんのように消費者と農民やコミュニティ企業の持続可能なつながりのために活動しているタイの社会企業、Green Netの職員として働きながら活動している人がいます。 オーガニックグループは、自力での市場への運搬が難しい農家に代わって市場へ作物の運搬をする活動を行い、Green Netは国内外からGreen Net関連の団体を招待するスタディツアーなどの活動をしています。
プイさんはGreen Netの職員として活動して8年がたった時、自分自身で今後の活動計画を作成するにあたり種子の保存に重要性を感じたため、自宅の敷地内にGreen Netの施設として「Green Net オーガニックセンター」を作ってもらい日々活動しています。現在は在来種など約100種類の種子が保存されているそうです。遺伝子組み換えされた種子など外部から購入されたものを入れるとそれ以上になるそうです。
プイさんのお話を伺い、メーター区が農業の継承や種子の保存に年長者リーダーの息子や娘である若者たちが率先して活動している地区であるのは、農業に対する若者たちの意識が高いためだと思いました。日本では安価な輸入作物や少子高齢化などの影響により、食料自給率の低下や農業従事者の高齢化、後継者問題があるため、メーター区の人たちのように若者が率先して活動していく必要があると思いました。
プイさんから伺った話や自分自身と向き合った結果をもとに、体験学習先を決めていきたいと思います。