チェンマイ戦没者慰霊祭に参列して

2022年08月16日  投稿者:IS 3年 H.I

8月15日にチェンマイ郊外にあるバーンガート中高校で行われたチェンマイ戦没者慰霊祭実行委員会主催の「令和四年チェンマイ戦没者慰霊祭」に参列し、受付と片付けなどのお手伝いをさせていただきました。コロナ渦で大々的な広報がなされなかったため、参列者は、在チェンマイ日本国総領事館総領事、慰霊祭実行委員のメンバー、慰霊碑を建立した慧燈財団関係者やバーンガード中高校の教員と生徒たちの50人ほどでした。

タイ北部地域はインパール作戦が行われ、激しい戦いに倒れ、病気や飢餓に苦しんだという悲劇に見舞われた激戦地の一つです。慰霊碑は古井戸の上に建てられており、ここには亡くなった約300人の日本兵の遺体が投げ込まれたそうです。インパール作戦に従事した兵士の遺骨が日タイ両国の有志によって納骨され、写真の慰霊碑の下で眠っています。この日もバンガードの生徒によって、慰霊碑の敷地内が清掃されていました。

終戦から今年で77年を迎え、先の戦争を直接体験・記憶している世代の数が年々減少しています。毎年8月15日を覚えることで、過去の記憶を風化させず、「平和」を求め続けることができるのではないでしょうか。私は日本以外で日本の戦没者が弔われていることを長期タイFSに参加して初めて知りました。戦時中、日本兵の命が絶たれた場所に行き、タイ人が傷ついた日本人を世話してくれたこと、日本兵の遺骨を集めて供養してくれたことの歴史に心が温まりました。タイ人のことを少し知れたことが嬉しかったです。私は日本だけの平和を望むのではなく、世界全体の平和を望むものでありたい、そのために何が必要なのかを問い続けたいと願っています。

チェンマイ戦没者慰霊碑の前で
参列者による献花、焼香
チェンマイ戦没者慰霊祭の受付のお手伝い