第1期体験学習を終えて~Green Road~

2022年10月24日  投稿者:IS 3年 A.K.

こんにちは。今回私は9月26日から10月9日までの第1期体験学習の感想や学んだことについてお伝えしたいと思います。私はGreen Road という使い捨てプラスチックの問題解決に取り組むソーシャルエンタープライズで、実際にプラスチックごみの分別の作業を手伝いながら体験学習を行っています。私がここを体験学習先に決めた理由は、使い捨てプラスチック問題はタイだけでなく日本、世界でも深刻な問題となっているため、タイのプラスチックごみ問題の解決方法や取り組みを見て学びたいと思ったからです。

Green Roadの代表はチェンマイラーチャパット大学、理工学部工業技術学科のDr. Wechsawan Lakes先生で、Green Roadでは使い捨てプラスチックの削減運動、プラスチックを再利用するためのごみ分別運動、アップサイクル製品の製作、使い捨てプラスチックでアップサイクル製品を作るために、使い捨てプラスチックの寄付などを人々に呼びかける活動をしています。

第1期体験学習中にGreen Roadとバンコクのメディア会社のイチャン、タイのCPグループ傘下CPオール社が展開するコンビニエンスストア、セブンイレブンらの共催で、様々な障がいを持つ子供たちが通う特別支援学校内の道路を使い捨てプラスチック使って建設するためのアクティビティが2泊3日で開催され、メディア会社イチャンがFBのサイトを通して募ったボランティアと共に私も参加しました。1日目はチェンマイ郊外のリゾートホテルに泊まり、Green Roadの活動、共催関係者たちのプラスチックごみ問題に対する思いを伺いました。2日目はGreen Roadのサイトに行き、チェンマイにあるセブンイレブンから集められた2.2トンのプラスチックごみの分別作業を行いました。炎天下の中で地面のシートの上に広げられたプラスチックのカップ類、ビニール袋、アルミ加工されたスナックの袋、フォーク、スプーンなどを手に取り、分別する作業を約1時間しましたが、途中で大雨に降られるなど、暑い中での作業はとても大変でした。

第1期体験学習を終えて、私のごみに対する考えが少し変わりました。日本からタイに来た当初、分別用にごみ箱は分かれていてもごみ箱の中はごちゃ混ぜになっているのを見て、驚いたとともに分別しなくても何も言われないため、ごみ捨てが楽だと感じました。しかし体験学習で実際に自分がごみを分別する立場になった時、プラスチックだけでも種類が多くその分別が大変で、しっかり分別されていないとリサイクル可能なプラスチックでもその再利用が出来ないことを改めて実感し、ごみを出す人がその都度分別すれば、分別に大きな労力を使わずに済むだけでなく、新たな資源として再利用することができることを学びました。改めて、ごみを分別することの大切さを痛感したとともに、ごみ分別について自分自身が意識する良い機会となりました。そしてもっとタイ全体で、燃えるごみ、プラスチックごみ、生ごみなどの基本的分別がしっかりできるようになれば良いと思いました。

第2期体験学習では、引き続きプラスチックごみの分別作業やアップサイクル製品作りのお手伝いをしながら、プラスチックごみ問題解決のためのGreen Roadの役割や独自性などを焦点に考察してきたいと思います。

リゾートホテルで使い捨てプラスチックごみで特別支援学校内の道路を建設するためのアクティビティの参加者たちと記念写真
セブンイレブンのお店から集められたプラスチックごみの分別作業