第1期体験学習を終えて~フアイイカン村~

2022年11月02日  投稿者:IS 3年 M.H

第1期体験学習は約2週間という長いようで短い時間でしたが、お世話になった家族や村について学び、貴重な体験もたくさんさせて頂きました。私の体験学習先であるフアイイカン村はカレン族の村で、チェンマイ県メーワン郡に位置し、村人たちは農業と牛や豚、鶏などの家畜を飼って生計を立てています。体験学習中、私は家畜に餌をやったり、農作業を手伝ったり、これまでに体験したことのないことばかりでしたが、その中で一番楽しかったことは布を織ったことです。

私の関心テーマは民族衣装なので、村人に布の織り方を教えてもらいながら、実際に織ってみました。布は織り機に張った縦糸に横糸を通して織っていきます。カレン族の織り機は腰機とも呼ばれるシンプルな作りの織機で足と腰を動かして織るので、長時間続けると足腰が痛くなりましたが、少しずつ糸から布になっていく過程を見ることで、自分が作っている実感が湧きました。

村人は自分の身の回りにあるもの、私だったら捨ててしまうようなものを上手く利用して暮らしていました。例えば家も含め、家の椅子や机などの家具は、森の木を自分たちで切って作ったり、食事を作る時に出た野菜の切れ端や残飯は豚の餌にしたり、子供たちはサドルと後輪のない自転車に、別の壊れた自転車のサドルと後輪を取り付けて遊んでいたり、ないから買う、壊れたから捨てるのではなく、その場にあるものを利用したり、新たな用途で使っていました。第1期体験学習を終えて、物を簡単に捨てるのではなく、私も村人のように他に代用できないか考え、物を使うように心がけたいと思いました。

腰織体験中
ホストファミリーと一緒に