体験学習テーマの学び-フアイイカン村

2023年02月03日  投稿者:IS 3年 M・H

こんにちは。12月21日朝、日本に帰国しました。今回は、体験学習で学んだことについてお伝えします。私はフアイイカン村というカレン族の村で「パガヨーの民族衣装の継承と変化」をテーマに体験学習を行いました。

フアイイカン村では現在も日常的に民族衣装が着られており、村の女性たちは、自分で衣装を作っています。私は、この村に滞在して衣装製作体験をし、村人たちと話をする中で、村人とタイ人をはじめとした村の外部の人々との関わりや近代化の中で、何故今も民族衣装が作られ続け、着られているのか、どのように受け継がれているのか、どんな変化が起きているのかを調査しました。

村人たちは自然の中のあらゆるものに精霊が宿っていると考える精霊信仰と祖先霊崇拝を行っており、儀式のときには民族衣装が必要となります。そのために民族衣装が作られ続けていました。このように信仰と深く関わっていることから、村人たちの意識の中で民族衣装はとても大切なものとして捉えられていることがわかりました。その一方で近代化が進む中で、男性は普段はシャツを着てズボンを履くようになり、女性も若い世代はTシャツを着ることが多くなりました。しかし子供たちは週に一度学校に民族衣装を着ていく日があるため、民族衣装を着る習慣が無くなっているわけではないと感じました。タイ人や私たちのような外国人と関わる中で民族衣装を売る機会が増えたことで、村外の人向けの民族衣装を作るようになったり、村人が着る民族衣装の色や形に変化が起きていました。信仰と深く関わっていることで村人たちの民族衣装に対する意識が高く、また村の中、外からの需要があり続けることで民族衣装が作られ続けるのだと考察しました。

体験学習を通して、私ももっと自分の民族衣装を大切にしたいと思いました。私はもともと着物が好きだったことから、このテーマに決めたので、民族衣装を大切にする村人たちを見習いたいと思いました。今回はカレン族の民族衣装について調べるだけとなりましたが、今後は日本の着物と比較をし、さらに学びを深めたいと思いました。

村の女の子たちと一緒に