長期タイFS中の講義

2023年09月07日  投稿者:IS3年 Tawan

こんにちは!私たち5人がチェンマイに来てから1カ月が経とうとしています。私たちは普段、午前中にチェンマイ大学の語学センターでタイ語の授業を受け、午後はNGOの職員の方や大学の先生から北タイの社会情勢についての講義を受けています。今回はこの中から特に興味深かった2つの講義について書きたいと思います。 

1つめは、チェンマイ大学美術学部の先生の「北タイの人々と信仰」の講義です。この講義では、北タイはとても豊かな土地で700年前にランナー王国が栄えたこと、山岳地帯で暮らしているモン族、ヤオ族、カレン族や、平地で生活しているタイルー族、タイユアン族など、様々な民族がいることや北タイの精霊信仰などについて学びました。精霊信仰では森や水などの自然、先祖や動物などすべての物に精霊が宿っていると考えており、祖先霊崇拝の儀式では先祖の霊が降りてきて、料理や音楽でおもてなしをするそうで、この儀式について、私含め全員が興味津々で先生に沢山質問をしました。また先生は音楽の専門の先生だったので、北タイの伝統楽器の演奏もしてくださいました♪ 

2つめは長期に渡り北タイのストリートチルドレンの保護、救済活動をしているNGOをサポートし、共に活動されてきた出羽さんの「北タイのストリートチルドレン」という講義です。ストリートチルドレンとは、1日の大半をストリートで過ごす子どもや、生活の糧をストリートで得る子どもを指す言葉です。子ども達がストリートチルドレンになるのは貧困だけではなく、人身売買や近隣諸国からの親の出稼ぎ、薬物など多くの要因があること、出羽さんの今まで行ってきたNGOでの職業訓練やスラムでのフィールド活動のこと、子ども達を支援することの難しさなどを話してくださいました。元々子どもを支援するNGOに興味を持っていたため、出羽さんの生き生きと話す姿を見て、私も出羽さんのようになりたいと改めて感じ、これから始まる体験学習に向けて気が引き締まりました。最後にはアカ族の刺繍技術を継承するための活動で販売されているアクセサリーやスマホショルダーを見せていただき、私たちも購入しました^^

チェンマイ大学美術学部のゴー先生と一緒に
アカ族の刺繍アクセサリーとスマホショルダー