タイ・チェンマイからの手紙 「長期フィールドスタディ」体験記
恵泉女学園大学では、日本や外国を理解する際に、机上の知識だけでは学び取ることのできない人間的な理解こそ必要だと考えています。恵泉女学園大学では国外現地授業として、約5ヶ月間タイで実施される長期フィールドスタディが用意されており、今も、多くの学生が現地で学んでいます。そんな様子を学生の皆さんが現地からレポートいたします。
チェンライ農村ホームステイ
2018年09月09日 投稿者:国際社会学科3年 根岸幸子
9月3日から5日の3日間、チェンマイから約4時間かけてチェンライ県にある東北タイ人の村、パンラオ村で2泊3日のホームステイをさせていただきました。
パンラオ村は、北タイ人の村に周りを囲まれている村で、村の中には公立小学校があり、中学校は村の外にあります。村人は村人同士で助け合って稲刈りなどの作業をする、果物やおかずを分け合うなどの助け合いの関係性があります。またタイ国内や海外へ出稼ぎに出ている家庭が多く、家の造りが現代的な家や中古の自動車・バイク・トラックなど様々な乗り物を所有している村人もいます。体験学習先として過去に、タイ長期13期生と15期生、17期生がお世話になったことがあります。
チェンライNGO訪問
2018年09月08日 投稿者:国際社会学科3年 井原美波
9月3日から6日に、チェンライフィールドトリップを行いました。このブログではこの期間に訪問した2つのNGOについて紹介します。
1つ目は、子どもや女性が人身売買やさまざまな労働搾取の被害を受けないように教育活動しているDEPDC(Development and Education Program for Daughters and Communities Centre)です。ダイレクターのソムポップ氏によって売春させられる危険性がある女の子を対象に設立されましたが、人身売買や労働搾取の危険があるのは男の子も同じだという地域の声から現在は男の子も受け入れています。現在行われている活動は、ミャンマーのシャン州の若者50人をDEPDCが5ヶ月間受け入れ、実施するシャンユーススタディプログラムや、無国籍や家庭崩壊、貧困など様々な問題で学校に通うことのできない子どもたちのためにオルターナティブ教育をDEPDCで提供するHalf day schoolプログラムなどです。Half day schoolに通っている子どもたちの中にはミィヤンマで10〜11歳くらいになるまで学校に行かずに育った子どももおり、Half day schoolでタイで生活するために必要なタイ語の読み書き、タイの子どもであれば幼稚園ぐらいで学ぶレベルのことを10〜11歳でスタートさせていることを知りました。中には学習障がいの子どももいるため、一人一人の習得スピードに合わせて算数やタイ語、英語やライフスキルなどの生活するために必要な学びを提供する大変さを感じました。
体験学習先候補訪問 ミトラトーンの家
2018年09月04日 投稿者:国際社会学科3年 井原美波
9月1日は、児童養護施設であるBAAN MITRATORN(ミトラトーンの家)を訪問しました。この施設は子どもの問題に関心がある私の体験学習先候補の一つです。タイ長期FSでは自分の関心テーマの理解を深めるため、2ヶ月間に渡る現場での体験学習があります。タイ語やタイ事情の講義やホームスティなどの合間に自分たちの関心テーマにあった体験学習先候補を訪問し、話を聞き、自分の目で確かめ最終的に体験学習先を決めていきます。
講義「タイのエスニックグループ」
2018年09月03日 投稿者:国際社会学科3年 根岸幸子
8月31日、エスニックグループの教育や文化を支援するNGO団体、IMPECT(Inter Mountain Peoples' Education and Culture In Thailand Association) を訪問し、前IMPECTダイレクター、カレン民族であるプラスート先生に「タイのエスニックグループ」についてお話を伺いました。
チェンマイ大学・日本語学科の授業に参加
2018年08月31日 投稿者:国際社会学科3年 井原美波
8月30日は、チェンマイ大学人文学部・日本語学科の授業に参加しました。今回参加させていただいた授業には、タイ人だけでなく他大学の日本人留学生もいました。26人の学生を3つのグループに分け、各グループが決めたテーマでディスカッションを行い、最後に各グループの代表2人(タイ人と日本人1人ずつ)がグループで話した内容について発表しました。