タイ・チェンマイからの手紙 「長期フィールドスタディ」体験記

恵泉女学園大学では、日本や外国を理解する際に、机上の知識だけでは学び取ることのできない人間的な理解こそ必要だと考えています。恵泉女学園大学では国外現地授業として、約5ヶ月間タイで実施される長期フィールドスタディが用意されており、今も、多くの学生が現地で学んでいます。そんな様子を学生の皆さんが現地からレポートいたします。

宿泊施設 ユニサーブでの生活

2015年08月28日  投稿者:K.H.

チェンマイでの生活にも段々と馴染んできた時分です。今日は、私たちの宿泊しているユニサーブについて紹介します。

私たち学生8人は、お世話になっているチェンマイ大学のユニサーブ(ホステル)で、2人組になって1部屋を借りており、各部屋ごとの性格が段々と表れはじめました。洗濯物が多い部屋、荷物の広がっている部屋など...慌ただしい生活のなか、ルームメイトと助け合いながらの生活が始まります。

生活に必要なものは基本的にユニサーブに取り揃えられているので、そう困ることはありません。新たに買い足したタイの洗剤や、虫除け、日焼け止めなどが洗面台を彩りはじめ、タイに来た実感が徐々に生まれてきました。

平日の午前と午後の講義を受けた後は、各自で自由時間を過ごしながら、お夕飯の時間を迎えます。街に出て夕食を取ることもできるのですが、ユニサーブ内のレストラン「レモンツリー」で皆で食べることもあります。比較的安価なレストランで、今のところ、今期のメンバーに一番人気の食事はお粥です。疲れた日には、胸に沁みる優しい味がします。これからもまだまだメニュー開拓のしがいがありそうです。

また、ユニサーブ内には、宿泊施設や会議室以外にも、KEISEN ROOMという恵泉の学生のためのスタディルームがあります。私たちが自由に利用することのできるこの部屋には、報告レポートを仕上げるための資料や機材が充実しており、大きな机があるので、勉強するのに最適な部屋です。また、ここは仲間たちと憩いの時間を過ごすためにも使われます。

初めての週末は、溜めてしまった洗濯物とタイ語の復習と格闘する週末となりました。ユニサーブ内には、清掃や管理をして下さる親切なスタッフの方々が多くいらっしゃるので、快適に過ごせます。これからも仲間との時間を大切にしつつ、勉強に励みたいと思います。

ユニサーブに到着の様子

チェンマイの歩き方

2015年08月28日  投稿者:IS3年 R.O

チェンマイでの授業開始から2日目の今日は、河野節子さんから「チェンマイの歩き方」を教えていただきました。河野さんは、チェンマイで日本語の北タイ情報誌「ちゃ~お(CHAO)」の記者をされている方です。「ちゃ~お」は、「日タイの病院事情」といったタイ在住の日本人から見たタイの生活や、人物、地元新聞が伝える北タイのニュース、お勧めのショップなどを日本語で紹介しています。

今日の講義では、河野さんが撮影された写真や「ちゃ~お」に掲載されているチェンマイの地図を見ながら、旧市街について、お勧めの観光スポット、オシャレなカフェやショップなどを教えていただきました。私はチェンマイを訪れるのが今回で3回目になりますが、今まで知らなかったことやお店などが多くありました。そのうちのひとつが、旧市街についてです。これは、前日の北タイの歴史の講義でも出てきました。チェンマイには、ほぼ正方形で周囲を堀で囲んだ「旧市街」と呼ばれる場所があります。そこが、700年ほど前は都でした。タイは仏教国として有名ですが、当時は精霊信仰だったため、精霊信仰の考え方が都の構造に反映されました。たとえば、都の中で人が亡くなると、凶の方角にあたる門から死者を出し、その習慣は今なお続いています。お店に関しては、FS期間中には回りきれないと思われるほど色々なカフェやショップを教えていただきました。チェンマイもまだまだ探検しがいがありそうです。そして、もうひとつ興味を持ったのは、チェンマイで仕事をされている日本人女性がいるということです。チェンマイで記者をされている日本人がいることに興味を持ちました。

チェンマイの地図を見ながら話を聞きました

北タイの歴史

2015年08月28日  投稿者:HE4年 安藤美季

今日は、チェンマイ大学教育学部のソムチョート先生と北タイの歴史を学ぶため、チェンマイ市内にあるチェンマイ歴史・文化センターに行きました。歴史を様々な視点から視覚的に学ぶために展示された模型を見ながら説明していいただいたので、とてもわかりやすく、楽しく学ぶことができました。

歴史の講義で私が印象に残っていることは、日本の歴史とタイの歴史には共通点があるということです。鉄道が開通された時期や、タイ、日本共に開国をした近代化された時期が重なっていることや、昔からタイと日本が貿易をしていたことなどです。日本とタイに、こんなにも繋がりがあったことには驚きでした。ソムチョート先生が説明の際に、何度もおっしゃっていた「タイやチェンマイの歴史を学ぶだけではなく、同時に日本の歴史も勉強すれば、共通点も多く、面白くなる」という言葉は、その通りであるように感じられました。これからも、日本とタイ、そしてチェンマイの歴史も照らし合わせながら調べていきたいと思いました。

歴史の先生、ソムチョート先生と

チェンマイ大学でのタイ語の授業

2015年08月28日  投稿者: IS3年 A.W

8月20日からチェンマイ大学の語学センターで、タイ語の授業が始まりました。毎週月曜日から金曜日の午前10時から12時までの2時間、英語でタイ語を勉強しています。英語もあり、みんな苦戦していますが、頑張っています。タイ語は日本語にはない発音があるので難しく、何回も先生に直されています。大変ですが正しい発音ができるようになると達成感もあります。ユニサーブに帰ってからも宿題をやったり、その日習ったタイ語をお互いに出し合ったりして、切磋琢磨しています。始まったばかりなのでまだあまりタイ語を習っていませんが、これからどんどんタイ語を勉強していきたいです。

チェンマイや農村ではほとんど英語が通じません。どれだけタイ語を勉強したかが、タイ人とのコミュニケーション、引いては体験学習先での調査にかかってきます。授業で勉強してきたことはもちろん、積極的にタイ語を覚えて、色々な人とコミュニケーションを取れるようにしたいです。

タイ語の授業

第16期長期タイフィールドスタディスタート

2015年08月28日  投稿者:IS3年 蓮沼悠

8月18日、第16期長期タイフィールドスタディが始まりました。今年の参加人数は4年生2人、3年生が6人の計8人で、学科は国際社会学科、現代社会学科、日本文化学科と様々です。長期タイフィールドスタディとは、日本や外国を理解する際に、机上の知識だけでは学び取ることのできない人間的な理解こそ必要だ、という理念の元始まった、北部タイの中心都市チェンマイ市にあるチェンマイ大学と連携して実施されている半年間のスタディプログラムです。まずチェンマイ大学で2ヶ月間実践的なタイ語やタイ社会について学び、その後の3ヶ月間は各自のテーマに沿い農村や山地民の村、NGOや政府機関等で体験学習をします。体験学習は3期に分かれており、各期での課題を現地の人々と共に生活し、彼らの直面する問題を同じ目線に立って考察しながら取り組んでいきます。

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タイ出発前の羽田空港で