タイ・チェンマイからの手紙 「長期フィールドスタディ」体験記

恵泉女学園大学では、日本や外国を理解する際に、机上の知識だけでは学び取ることのできない人間的な理解こそ必要だと考えています。恵泉女学園大学では国外現地授業として、約5ヶ月間タイで実施される長期フィールドスタディが用意されており、今も、多くの学生が現地で学んでいます。そんな様子を学生の皆さんが現地からレポートいたします。

パヤップ大学日本語学科での体験学習

2015年01月21日  投稿者:JL2年 石井千晶 

私は、パヤップ大学日本学科で体験学習を行いました。パヤップ大学は、1974年にタイで初めてキリスト教の学校として設立された総合大学です。その中の日本語学科は1997年に主専攻として認められて以来、先生6名・学生67名で成り立っています。

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日本語学科の運動会での昼食

カレン民族の森を守る考えとその利用方法-異なる信仰を事例に―

2015年01月21日  投稿者:国際社会学科3年 土田彩実

私はテーマをカレン民族の森を守る考えとその利用法とし、異なる信仰が併存しているヒンラートノーク村で体験学習を行いました。
ヒンラートノーク村の信仰は精霊信仰に加えた仏教と、キリスト教があります。精霊信仰は土着の信仰で、キリスト教は後から入ってきた信仰です。精霊信仰は、自分たちは自然と精霊(超自然)によって生かされていると考えています。そのため、自然や森を守るという考えが生まれます。一方、キリスト教の人は神だけを信じ、神を愛し、神が愛したものを愛すという考えがあるため、自然や森を守ります。このように、森を守る考え方は信仰によって異なっていましたが、実際の彼らの生活はお互いの信仰を尊重しているもので、森の利用方法に差は見られませんでした。

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教会

東北タイ村の食文化〜プラーラーを事例にして〜

2015年01月20日  投稿者:関島 舞

私の体験学習先は、チェンライ県にあるパンラオ村です。体験学習テーマは、『東北タイ村の食文化〜プラーラーを事例にして〜』です。約2ヶ月間の体験学習で主に学んだ事は、タイ東北部のイサーンで使われている「プラーラー」という魚を発酵させて作った調味料です。

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ホストファミリーの家でお母さんと一緒に作ったプラーラー

体験学習を終えて

2015年01月16日  投稿者:国際社会学科3年 浦田沙恵

私はヒンラートナイ村というカレン族の村で「若者の村内定着の要因」をテーマで体験学習させていただきました。日本では流行を追って都市に行く若者が少なくありません。しかし、この村では多くの若者が村に定着しています。若者1人1人と話をし、一緒に過ごす中で、彼らは民族の文化・伝統に誇りを持って生活していることがわかりました。さらに現在、日本では見ることが難しくなってきた親子・家族の繋がり、地域内外の繋がり、若者同士の繋がりを目にすることができました。彼らはこれらの繋がりを大切にしながら生活しているため、村での生活を選択していると考察できました。

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稲刈り中

体験学習@パンラオ村

2015年01月15日  投稿者:馬場友里恵

私は貧困に興味があったので、体験学習のテーマを"パンラオ村の村人が考える貧困観"にして、パンラオ村の村人が考える貧困とは何なのか、調査してきました。

パンラオ村はチェンライ県市内から車で30分ほど行った所にあります。なぜ体験学習先をパンラオ村に決めたのかというと、パンラオ村は一番貧しいと言われている東北タイから北タイに、豊かな農地を求めて移住してきました。そのパンラオ村にホームステイをした時に、全然貧しいと思わなかったのがきっかけで、この村人たちは、自分や村、家庭を貧困だと思っているのか、貧困に対してどういう考え方を持っているのかなど、興味を持ったのでパンラオ村にしました。

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村人とお菓子作り