村・町・コミュニティからグローバリゼーションを考える

2011年10月31日 

毎年、高橋ゼミでは、韓国ハンシン大学の李起豪先生(国際政治専門)と「村・町・コミュニティからグローバリゼーションを考える」をテーマに共同でワークショップを行っています。今年は、8月26日から30日まで、福島原発事故を受けて「核に依存しない東アジア平和は可能か?まちからの提案とビジョン」というテーマでソウルとブアンを訪問しました。

環境問題や平和問題に取り組む日韓両国のNGO活動者、専門家、大学生が集まって、地域の人々の思いを共有する交流を行い、シナリオ・ワークショップという手法を使って、議論することが目的です。ブアンは、国が核廃棄物処理施設をつくろうとしたことに住民が激しく抵抗し、建設を取り止めさせた市民運動の拠点として有名なところで、今は再生可能エネルギーを中心としたコミュニティづくりに取り組んでいます。
学生たちは、ブアンの市民運動のリーダーたちや、この住民運動を題材にドキュメンタリー映画『野蛮の武器』をつくった李ガンギル監督から話を聞いて、韓国の草の根民主主義の力強さを感じると共に、同世代の韓国大学生との意見交換を通して、日韓で協力して、しかし国レベルではなく、自分たちの足元の地域から何ができるか一人ひとり深く考えてくれました。この成果については、昨年までの記録と合わせて本にし、日本語と韓国語で出版する予定です。

  • 市民運動リーダーから話を聞く
  • ブアン市民発電研究所の前で参加者たち
  • 恵泉学生-ブアンの海鮮料理に舌鼓を打って

李カンギル監督は日本の日雇い労働者の問題にも関心

シナリオワークショップの結果を発表する学生