今なお人々が日常的な暮らしを営む町のなかで、ヴェネツィアほど特異な場所はない。100を超える小島から成り立つ都市内部には大小の運河が張り巡らされている。自動車の運行は禁止され、徒歩でなければ移動はもっぱら船による。黒塗りのゴンドラに乗るのは観光客で、実用目的には水上タクシーの役割を果たす小型モーターボートや、バポレットと呼ばれる乗り合い船舶が用いられる。郵便配達、救急救助などに用いられるのもモーターボートである。
2011年08月02日
今なお人々が日常的な暮らしを営む町のなかで、ヴェネツィアほど特異な場所はない。100を超える小島から成り立つ都市内部には大小の運河が張り巡らされている。自動車の運行は禁止され、徒歩でなければ移動はもっぱら船による。黒塗りのゴンドラに乗るのは観光客で、実用目的には水上タクシーの役割を果たす小型モーターボートや、バポレットと呼ばれる乗り合い船舶が用いられる。郵便配達、救急救助などに用いられるのもモーターボートである。