南米アンデスの山中にポトシ鉱山が発見されたのは1545年、スペイン人によるインカ帝国の滅亡からわずか十数年後のことだった。スペイン植民地時代に「セロ・リコ(富の山)」と呼ばれたその鉱山で産出された大量の銀は、その後スペイン銀貨としてヨーロッパそして世界中に流通し、産業革命の前段階である経済革命を引き起こした。
2011年8月
ポトシ鉱山:スペイン植民地支配の象徴「セロ・リコ(富の山)」(ボリビア多民族国)
2011年08月05日
ヴェネツィアとその潟(イタリア共和国)
2011年08月02日
今なお人々が日常的な暮らしを営む町のなかで、ヴェネツィアほど特異な場所はない。100を超える小島から成り立つ都市内部には大小の運河が張り巡らされている。自動車の運行は禁止され、徒歩でなければ移動はもっぱら船による。黒塗りのゴンドラに乗るのは観光客で、実用目的には水上タクシーの役割を果たす小型モーターボートや、バポレットと呼ばれる乗り合い船舶が用いられる。郵便配達、救急救助などに用いられるのもモーターボートである。