世界のイスラム庭園の中で最も美しいと称されているアルハンブラ宮殿とフェネラリーフェ離宮はスペインの古都グラナダにあります。グラナダはスペインの最も南にあるアンダルシア地方の中心都市のひとつで、711年から1492年までイスラムの支配下にありました。特に、1246年からこの地を治めたナスル王朝は繁栄し、その治世にアルハンブラ宮殿とフェネラリーフェ離宮は完成しました。1492年にこの地を奪還したキリスト教徒であるイザベル女王はこれらの宮殿を破壊することなく維持し、それから500年余を経た今日も当時の宮殿が残されています。