2012年2月28日

チチェン・イッツァ:古代マヤ文明の都市遺跡(メキシコ合衆国)

2012年02月28日

チチェン・イッツァは、メキシコ、ユカタン半島のサバンナ地帯に栄えた古代マヤ文明の代表的な都市遺跡である。チチェンはマヤ語で「泉のほとり」、イッツァは「魔術師<イッツァ族」を意味し、その名の通り、そこはかつてマヤ系イッツァ族によって巨大なセノーテ(石灰岩地表の陥没穴に地下水が貯まった天然の泉)を中心に築かれた都市であった。イッツァ族はこの都市を建設した後、7世紀頃に一度姿を消すが、その後10世紀初頭に、メキシコ中央高原の好戦的なトルテカ文明の影響を受けたイッツァ族末裔が再移住して再興した。よってこの遺跡は、遺跡南側の旧チチェン(5~7世紀)のエリアと、トルテカ・マヤ様式に彩られた北側の新チチェン(10~13世紀)の二つのエリアに分けられる。

チチェン・イッツァ:古代マヤ文明の都市遺跡(メキシコ合衆国)の続きを読む

エル・カスティーリョ