白神山地は、青森県と秋田県にまたがり、広さ13万haにおよぶ山地帯です。このうち原生的なブナ林で占められ、豊かな生態系を擁する約1.7万haの区域が、1993年12月、屋久島とともに日本で初めて世界自然遺産として登録されました。
今でこそ白神山地は全国的に有名で、多くのハイカーや観光客が訪ねる場所ですが、かつては無名であまり人びとが寄りつかない場所でした。それが広く知られるようになったのは、1980年代に白神山地を縦断する青秋(せいしゅう)林道への反対運動が盛り上がってからです。
2014年1月
日本初の自然遺産が守るべきものは何か(白神山地、日本)
2014年01月15日