リュック・ベッソンの映画「ジャンヌ・ダルク」(1999年公開)のハイライトの一つは、シャルル7世の戴冠式のシーンだろう。ジャンヌの快進撃によって、シャルルは大聖堂でフランス王としての儀式を行うことに成功し、冠を受ける。しかしその後、お墨付きを得た彼は、戦争を継続する意思を喪失してしまう。まもなくジャンヌは捕えられ、異端審問を受けることになる。
世界遺産ブログ
世界の様々な地域の歴史・文化を専門とする教員が、貴方を世界遺産の旅へご案内します。
なお、本学では、世界遺産検定3級以上で、大学の受験資格となります。
AO入試後期(他大学との併願可)
また、授業としても「世界遺産検定」を推奨資格としています。
大学推奨資格
フランス王に正統性を与えた地(ランスのノートルダム大聖堂、サン・レミ修道院、トー宮殿)
2013年08月02日
海洋国家のシンボル ―― ピサの大聖堂広場(イタリア)
2013年07月26日
「郷土愛」としばしば訳されるイタリア語に、「カンパニリズモ」(campanilismo)という語がある。ただし、日本語で郷土愛といった場合とは違って、カンパニリズモの持つ語感は必ずしも良いものではない。自分の住む町こそがどこよりもすぐれているというような偏狭な思い込みを揶揄して、むしろ否定的な意味合いで使われることが多い。
ウルル/エアーズ・ロック―畏敬の念を起こさせ、信仰をめざめさせるもの(オーストラリア)
2013年07月22日
1985年、ウルル(当時エアーズ・ロックと呼ばれていた)はオーストラリア政府によってアナングの人々に返還された。アナングは、ようやくウルル・カタ・ジュタ国立公園の伝統的所有者と認定され、この巨大な砂岩の岩に対する彼らの伝統的な名称のウルルは、以前の名称であるエアーズ・ロックにとって代わることになった。近年は、名前を二重にして呼ばれている。この岩とそれを取り巻く地域は、驚くほど美しく、特殊な場所として存在している。そこから見られる景色は、平らな赤い大地の360度のパノラマであり、ウルルそのものと遠くのカタ・ジュタ(オルガ岩群)以外にはさえぎるものは何もない。空はこの平らな赤い風景を日中青いドームで覆う。夜には星をちりばめた奇跡となる。
人類文化史上、最大の絵画!?(ナスカおよびフマナ平原の地上絵、ペルー)
2013年07月15日
マチュピチュに次いで日本人に人気が高いアンデス文明遺跡といえば、ナスカ、とくにその広大な砂漠の台地をキャンバスにして描かれた巨大地上絵であろう。あまりの大きさに上空を飛行機が飛ぶようになるまで千年以上も発見されなかったといわれる地上絵だが、その不可思議な線の存在については、インカ帝国を征服したスペイン人による1550年の記録の中ですでに言及されており、またこのナスカの地上絵が20世紀考古学史上最大の発見のひとつとして世界中の注目を浴びるきっかけとなった1939年のアメリカ考古学者ポール・コソックによる偶然の発見の以前から、ペルー人飛行士たちの間では不可解な線としてよく知られていたらしい。
華城と実学(大韓民国)
2013年07月01日
朝鮮王朝で学問の振興に熱心であった国王は世宗と正祖であるといわれている。第14代国王の世宗は集賢殿に知識人を集め、民衆の文字へのアクセスを容易にするハングルを考案させた。第22代国王の正祖は、王立図書館・奎章閣(けいしょうかく)を創設し、内外の書籍収集に尽力している。