東京大空襲・戦災資料センター見学
2020年03月09日
2020年2月27日(金)、11:00から15:00まで本学の恵泉平和紙芝居研究会のメンバー4名が、東京都江東区にある東京大空襲・戦災資料センターを訪問しました。その目的は、3月20日(金)に「多摩市東京空襲資料展」会場での紙芝居実演ために、東京大空襲について深く知り、自分ごととして捉えるための学びを得ることでした。
11:00より30分程度のビデオ視聴があり、そのあと90分ほど、東京大空襲での体験者のNさんからお話をうかがいました。後半は展示室にて、学芸員のHさんから解説をお聞きし、当時の悲惨さや当時の人々の無念の思いを絵画や写真、資料を通じて学ぶことができました。
学芸員のHさんを囲んで
わたしのまなび
東京大空襲・戦災資料センターに行き、自分の知識の乏しさを痛感した。8歳で東京大空襲を経験されたNさんのお話は、一言ひとことが胸に突き刺さるように衝撃的であった。私が今まで生きてきた幼少期とは全く異なり、想像することも出来ないような恐怖と闘い、子どもながらに戦争と向き合わなければなかったことを思うと辛くなった。東京大空襲を経験した方々が私たちに様々な作品を通して伝えようとしてくれている、その方々の存在があって今私たちがこうやって学ぶことができている。改めて経験を言葉や作品として表現し残してくれることに感謝したい。
(英語コミュニケーション学科3年 M.Y.)
私は今回の東京大空襲・戦災資料センターの見学を通して、自分で情報を選び、そこから考えることの大切さを学んだ。東京大空襲、体験者のNさんは終始正しい情報を掴む大切さを説いて下さった。学芸員のHさんは答えを教えるのではなく、相手に考えさせる余地を与えて下さった。この二つの根本には自分の頭で考えることの重要性があると考えた。今回の見学で考えたことや初めて知ったことが沢山ある。しっかりと持ち帰って今後も自分なりに考え、行動につなげて行きたい。
(国際社会学科3年 M.K.)
3月10日の大空襲を経験したNさんの話を聞いて、犠牲者の方々の写真を見て、一夜のうちに亡くなった10万人もの人たちに思いを馳せ、戦争のむごたらしさを感じた。10万人の犠牲者の方一人ひとりには家族がいて、生活があって、一度しかない人生を送っていた。そして壮絶な最期を迎えた。教科書には載っていないその時のリアルな情景について、思い出したくないという気持ちに打ち勝って話してくださったNさんに感謝し、改めて戦争を防がなければならないという決意へと導かれた。
(英語コミュニケーション学科3年 A.J.)
「花火のような、イルミネーションのような火だった。」そう当時を振り返って語ってくれた空襲体験者のNさんの、綺麗な言葉が印象的だった。自分の過去を伝えられるようになるまで、とても長い時間がかかったという。戦争は気付いたときにはもう取り返しのつかないことになっている。だから、本当のことを知ろうとしなければならない。これからの平和の未来を創っていく責任が私たちにはあると強く感じた瞬間だった。
(国際社会学科4年 A.M.)