第三回平和紙芝居Zoom勉強会の実施
2021年04月14日
2021年3月27日(土)、本学のKPKA(クプカ:恵泉平和紙芝居研究会)より3名、KEES(キーズ:恵泉英語教育研究会)より4名、恵話会(けいわかい:恵泉お話を語る会)より1名が90分の第三回平和紙芝居勉強会で指導を受けました。勉強会での講師は第一回目、第2回目と同様、松井エイコ氏(壁画家、紙芝居作家)です。さらに紙芝居文化の会よりおふたりの参加もありました。
紙芝居を実演するときは通常、演者が全てひとりで行いますが、今回はZoom勉強会であったこともあり、紙芝居の舞台を使用しての「抜く・差し込む」の動作は演者とは異なる別の人が担当しました。これは皆にとって新たな試みでしたが、「抜く・差し込む」動作の担当と演者の心の通い合いを実感できた場となりました。
当日の主なプログラムは以下の通りです。
- 松井氏による、お話と実演
「紙芝居の基本のキ~特性と演じ方~」
実演『へんしーん 5の合成』
脚本・絵 松井エイコ(2002年、童心社) - 学生による日本語での紙芝居『二度と』の実演(1人)
脚本・絵 松井エイコ (写真 小川虎彦 他撮影)(2005年、童心社) - 学生による英語での『二度と』の実演(7人が分担)
わたしのまなび
私は平和紙芝居勉強会に初めて参加した。どのようになるのかよくわからなかったが、とても勉強になった。エイコさんはもちろん紙芝居文化の会からのお二人の参加の方々、また、他のサークルの皆様とも一緒に演じることができて、楽しく過ごすことができた。みんな、それぞれの表現方法で表現できていた。
戦争を体験した人、紙芝居を作った人、演じる人を含めて一体感があると感想にあったが、なるほどと感銘を受けた。
最後に、エイコさんは失敗や苦手は宝物だと仰っていた。失敗を恐れず成長していきたいと思った。
(社会園芸学科1年 R.I.)
今回の勉強会では『二度と』の紙芝居を一人で演じる機会をいただいた。サークルのメンバー以外から絵本などの読み聞かせの感想を聞くことはあまりないため新鮮で、普段とは異なる視点からの感想には多くの学びがあった。
また、平和紙芝居は私たちが普段から実演をしている子どもたちに向けた紙芝居とは雰囲気が大きく異なり、事実を伝える文が多くある。そのため、新しい表現方法を模索する中で勉強会に参加したことは自分の演じる幅を広げる良い機会になった。
(日本語日本文化学科2年 A.S.)
エイコさんの紙芝居に心から引き込まれた勉強会だった。紙芝居の基本を一から丁寧に教えていただき、観客の心情を大切にしながら演じるということを学んだ。物語の世界を広げ、共感してもらうためには、演者自身が紙芝居を理解し、伝えようとする強い思いが必要だと痛感した。英語版はチャレンジングな試みだったが、上手く発音するよりも気持ちを英語に乗せる方がより大切であることを感じた。学びを生かし、紙芝居の内容を噛みしめながらこれからも演じていきたい。
(国際社会学科 3年 M.Y.)
松井エイコさん作の「二度と」のオンラインでの読み聞かせでは紙芝居舞台を使用し、英単語のアクセントや日本語と英語の訳の違いに着目しながら行なった。パソコンに向かい合い、紙芝居の台詞を読んで、紙芝居を抜く担当の方とタイミングを合わせながら演じることに難しさを感じた。また、紙芝居を通して被爆者の悲惨さや、原爆の規模の大きさを改めて学んだ。
(英語コミュニケーション学科3年 A.S.)
今回は「世界KAMISHIBAIの日」の実施以来の英語での『二度と』の実演だった。以前に比べ内容理解をより意識し英語の練習も十分に行えたと思う。紙芝居を演じる上で大切なポイントも教わった。紙芝居舞台を開いてから閉じるまでが一つのお話であり、紙芝居を通して演者と聞き手とコミュニケーションができることを学んだ。参加者みんなが心を込めて演じることができ、本当に素晴らしい会になったと思う。これからも、平和紙芝居を多くの人に広められるような活動をしたい。
(英語コミュニケーション学科3年 A.Y.)
私が学んだこととしては、演じ手の役の大切さはもちろんだが、今回のオンラインでの紙芝居の「抜く・差し込む」ことの大切さを初めて感じることができた。また、今回は「抜く・差し込む」の担当は声を出すことはできず、目で演じ手に合図を出したり、観ている人が物語に集中できるように工夫しなければならず、難しいことだと思った。しかし、それをするかしないかでは「紙芝居」が大きく変わってくると思う。私は、もし自分が演じながら紙芝居を抜くようになったら、教えてもらったことを意識して、演じ手も見る方も物語に集中でき、のめり込んでいけるようにしていきたいと思った。
(英語コミュニケーション学科2年 S.N.)
今回、紙芝居勉強会に久しぶりに参加した。新型コロナウイルスが流行っていることもあり、初めてオンラインで行うことになった。私は『二度と』の英語版を初めて読んだので、日本語版で書かれているものが英語ではこういう風に表現されているんだなと思った。オンラインで行われたので、どんな感じになるのかが不安だったが練習したものがうまくいって良かった。紙芝居の形式の特徴は、今まであまり知る機会はなかったので、今回知ることが出来てとても勉強になった。抜き差しをすることで、進行するというのは絵本を読むときと違うところだなと感じた。舞台を使用することで、現実の世界と物語の世界を区切るというやり方は初めて知った。
紙芝居を演じることはあまりないので、もしこれから演じる機会があったら今回学んだことを生かしていきたいと思う。
(英語コミュニケーション学科2年 M.H.)
今回は初めてオンラインで紙芝居を実践した。対面での紙芝居は演者と紙芝居の抜き差しする人は同じ人だったが、今回は演者と紙芝居を抜き差しする人が別々で、タイミングなどを心配していた。しかし、エイコさんが紙芝居の基本のキを教えてくださったお陰で、実際の紙芝居とは距離があっても演者と、抜き差しする人との心を一つにして読むことができた。また、私の読む場所は、原爆が落ちた瞬間を表す場面だった。私たち、戦争を経験していない人々にとってはどの様に読むと良いのかわからず悪戦苦闘しながら本番に臨んだ。エイコさんが会の最後に「このシーンを読むのは戦争を経験していない人にとっては難しいと思う、けれどそこに自分の思いや、気持ちを乗せることが大切」とおっしゃっていた。このお言葉を聞いて、このシーンを読むのは難しいかも知れないが、原爆が落ちたという事実や事実に対する自分の気持ちをもっと乗せて今後も読んでいきたいと思った。
オンラインという新しい形だったが、中身の濃い時間になった。
(英語コミュニケーション学科3年 N.T.)