KPKA 「紙芝居文化の会20周年記念紙芝居講座」に参加しました。

2022年01月09日

KPKAのメンバーは11月13日(土)「紙芝居文化の会 2021年 20周年記念 紙芝居講座」に参加しました。今年のテーマは「今こそ紙芝居のよろこびを!」というもので、神保町の出版クラブビルでの会場参加とオンライン・ライブ視聴に分かれて研修を受けました。13:30から18:00までの講座は以下のような5部構成で、括弧の中はその際に演じられた紙芝居です。

  1. はじめの言葉(『おおきく おおきく おおきくなあれ』)
  2. 20周年おめでとう!紙芝居文化の会の歩み(『おとうさん』)
  3. 作家の落合恵子さんの特別公演「わたしの中の子どもと、いまを生きる子どもと」
  4. みんな知りたいQ&A(紙芝居を演じるときの疑問をいっしょに考える)
    (『あひるのおうさま』『チンパンジーのおんがくかい』『ごきげんのわるいコックさん』
    『二度と』『やさしいまものバッパー』)
  5. あすに向かって(『よいしょ よいしょ』)

詳細は紙芝居文化の会HPに掲載されています。

会場では、壁画家で紙芝居作家の松井エイコ先生(『二度と』の作者)がKPKAのメンバーを歓迎してくださり、講座終了後にお話をする機会をいただくことができました。

わたしのまなび

紙芝居『二度と』の実演を実際に見て、読み方の違いに驚きました。間の取り方や感情の込め方、地の文と台詞の読み方の声の違いなど、多くのことを学べたと思います。

また、紙芝居と絵本の違いのお話では、「個の感性を育む絵本」「皆の共感を育む紙芝居」という言葉にハッとさせられました。どちらの方が良い・優れている、ではなくお互いに役割がありどちらも大切だと学びました。紙芝居の読み手と聞き手、そして聞き手同士が紙芝居の世界に入っていく一体感などの魅力にも気づくことができました。

(日本語日本文化学科 2年 M.M.)

今回、落合恵子さんのお話を聞いて落合さんは、自分の人生にしっかりと向き合っていて、日本を生きる一人の人間として社会と真正面から向き合っていること強く感じました。言葉の一フレーズごとに重みがあり自分の心に強く残る言葉がたくさんありました。その中でも、「今私たちが生きているこの時間は、死んだその人が生きられなかった時間」という言葉が色濃く頭に残っています。自分の人生の計り知れない価値を忘れないために、日々自分と向き合う時間を設けようと思わせてくれました。

また、この講座によって、日本だけではなく他の国でも紙芝居が行われていることに、国を超えて同じものを共有できることに平和という存在を強く感じました。さらに、とても温かく楽しい雰囲気の会場の中で沢山の方が紙芝居を演じてくださいました。自分も演じたことのある紙芝居が出てきた際は、読んだことがあるからこそわかる気付きがありました。そして、同じ紙芝居でも読む人によって雰囲気が変わり、読み方に正解はなく、個々の個性が生かされるところが紙芝居の面白いところだと感じました。

(国際社会学科1年 Hanami O.)