KPKA 島田療育センター 無観客ライブ配信 Part2
2022年01月09日
12月26日(日)は島田療育センターでの無観客ライブ2回目です。約1時間の打ち合わせとリハーサルの後、13:45分からの30分間、生配信スタジオである厚生棟から島田療育センター内の全病棟6か所に同時配信されます。
カメラの向こうにはたくさんの利用者さんと職員さんがいらっしゃるとのこと。職員のKさんがカメラを構え、音声をチェックしてくださりながら1時間弱のリハーサルが終わり、予定通り「KPKAのメリークリスマス&ハッピーニューイヤー」の配信開始です。職員のIさんのサポートのお陰で、緊張は解け、終始和やかな雰囲気の中で無事に3つの紙芝居を演じ、3曲の歌を皆さんと共に楽しむことができました。
ほっとしながら帰りの支度をしていた時、第5病棟の利用者のAさんが、どうしてもKPKAに会いたいということで職員の方と一緒に厚生棟まで来てくださいました。直接会うことはできませんので、ガラス越しの対面となりましたが、ライブ配信を見てくださった利用者さんとお話することができたのも、職員の皆様のお陰と感動もひとしおでした。温かな受け入れ体制と細やかなご配慮に心から感謝いたします。
今回のプログラムは以下の通りです。
- オープニング(あいさつ、メンバー紹介)
- 手遊び「トントントントン クリスマス」
- 紙芝居『ひーらいた ひーらいた』
- 歌「幸せなら手をたたこう 島田バージョン」
- 紙芝居『よいしょ よいしょ』
- 紙芝居『ふしぎなかね』
- 歌「たのしいおしょうがつ」
- クロージング (あいさつ)
わたしのまなび
今回の島田療育センターでの発表は、これまでの人生では体験することのなかった特別な出来事となりました。大勢の人の前で、オンラインという形で人とつながれたのはとても良い経験でした。これまで、色んな紙芝居を読んできて、メンバーの前で披露したり、保育園に行って園児たちの前で発表したりしながら積み重ねてきたものが大いに生きた瞬間だったと思います。
島田療育センターで、私が紙芝居『ふしぎな かね』を読んでいるとき、今までは経験したことのない感覚に陥りました。それは、自分がその物語に全集中しその世界に完全に入り込んでいた感覚です。ふと、「そういえば、私今読んでいる最中だった!」と読みながら途中で気付いた程です。自分がその役になりきっていた、というよりもその役を生きた瞬間だったのではないかと思います。
今回の発表を通して、紙芝居に対する思いがグッと深くなりました。それは、もっと紙芝居を聞き手の心の奥深くまで響くような演じ方をしたいということです。技術を磨くことも大事ですが、感情で動かされる部分も大切にしていきたいです。読んでみて、その登場人物たちの気持ちはどんなものなのか。自分が感じたものをどう表現していくか。心の部分での読み方の向上に力を入れていきたいです。
(国際社会学科 1年 Hanami O.)
今回、島田療育センターでの無観客ライブを私は初めて体験しました。
今までは、観客の顔や反応を見ながら紙芝居を進めていましたが、無観客ライブということで、練習でも普段より大きくアクションを行い、全てが手探り状態でした。
そして私は就活に忙しくなる為、今回が外部での最後の活動となるかもしれないという気持ちを抱きながら実演させて頂きました。その緊張の為か、紙芝居舞台の扉を開け忘れて読み始めるというハプニングを起こしてしまいました。しかし、すぐに気持ちを立て直して、普段から指摘されていた「ゆっくり紙芝居を抜き差しする」ことを意識して出来たので、カメラの向こうの観客の方にも楽しんでもらえたと思います。
今後、私自身は外部での活動に参加するのは難しくなりますが、今回共に参加した1年生のOさんはじめ他の仲間の活動を見たり聞いたりしたことで夢が広がりました。これからも今までの経験を活かして、お互いの個性を大切にKPKAの活動を続けてほしいと願います。
(社会園芸学科 3年 R.U.)