KPKA こころ保育園「紙芝居お楽しみ会 Part3」

2022年01月09日

12月18日(金)こころ保育園で「紙芝居お楽しみ会Part3」を行いました。3週連続企画の「紙芝居お話会」はこの日が今年最後です。今回は年少の「ぱんだ組」さん、年中の「きりん組」さん、年長の「こころ組」さん、の3つのクラスが集まって、総勢50人近い園児さんの熱い視線の中、KPKAの5人のメンバーも元気に明るく紙芝居を演じたり手遊びを楽しんだりしていました。終了後は、KPKA全員が膝をついて子どもたちと目の高さを合わせ、一人ひとりに手を振りながら、「メリークリスマス!」と言葉を交わして見送りました。

今回の実演の様子を参観された多摩市立図書館子ども読書支援係の方々からは「KPKAの皆さんがとても輝いていて、子どもたちの歓声や集中する姿に圧倒されました」「KPKAの皆さんに混ざりたい(一緒にやってみたい)と強く思いました」などのお言葉をいただきました。このような学外の方々との交流はKPKAメンバーには大きな励みとなり、貴重な学びの機会となっています。こころ保育園の園長先生はじめ諸先生方、多摩市立図書館の職員の皆様、ありがとうございました。

今回のプログラムは以下の通りです。

  1. オープニング(挨拶、呼びかけ、自己紹介)
  2. 手遊び「はじまるよ はじまるよ」
  3. 紙芝居『るるちゃんのおうち』
  4. 手遊び「グーチョキパーでなにつくろう」
  5. 紙芝居『おおきく おおきく おおきくなあれ』
  6. 手遊び「とんとんとんとん クリスマスバージョン」
  7. 紙芝居『よいしょ よいしょ』(最後にサンタクロースが出るバージョン)
  8. 歌「あかなはの トナカイ」
  9. クロージング(挨拶と歌「幸せなら手をたたこう」)

わたしのまなび

私は今回初めて行ったのですが、とても子どもたちは可愛らしく、沢山のエネルギーをいただきました。特に紙芝居を実際に自分が行っているとき、子どもたちの反応がとてもよくて、どこで集中してどこが反対に集中をきらしてしまうのかはっきりしているため私の力不足の現れがよくわかりました。そこで、今後は子どもたちの集中を引き出して持続させることができるようにもっと演じ手としての技能を磨いていけたら良いなと思いました。それから、一番に私たちが楽しんで、一生懸命にやることも同時に大切だと気づかされました。

(国際社会学科 1年 Haruna O.)

今回、私は2回目の参加でした。前回は紙芝居を読む担当で、今回は手遊び、歌の進行を担当しました。前回は緊張してしまい、あまり子どもたちの顔をみて話したり、大きなリアクションなどを取ったりすることができませんでした。しかし、今回は一回目のような緊張は無く、むしろ一回目よりも楽しめたように感じました。

手遊びや歌の進行をする際はほとんどがアドリブで、考えながら進行します。そのため子どもたちの表情や返答に注目しながら、子どもたちがのってきそうな言葉を使うかどうかを悩みながらでしたが、子どもたちがとても楽しそうに「はーい!知ってるその歌!」と返事をしてくれました。私が「じゃあ元気に、さっきよりもーっと元気に歌ってみよっか!」と声掛けをしてみると子どもたちはそれに答えてくれて、私も一緒に楽しんでしまいました。

そして、紙芝居を他の仲間が読んでいる時に、私は子どもたち一人一人の表情に注目してみました。みんな本当に楽しそうで、純粋で、いつの間にか自然とマスクの下で笑顔になってしまっていました。今後また紙芝居を披露する際には、聴き手側も話し手側も自然と笑顔になれるような司会進行、話し方をしていきたいと感じました。

(英語コミュニケーション学科 1年 Y.Y.)

今回は五人での実演で、大勢の園児の前で演じました。一人一人役割があって、自分の与えられたものをしっかりと果たせたと思います。今までは私が司会を担当して、流れを作っていました。しかし、今回は仲間のYさんの司会進行を見ることができてとても感動しました。Yさんは、子どもたちの興味関心を惹き付け自分自身も楽しそうにしていました。その姿から私も学ぶことが多くありました。大きく手振り身振りを動かしたり、聞きやすいように声を優しくしたりと。一緒に紙芝居を作っていく仲間達の姿を見て学ぶことが多くあります。また、一人一人個性が違うから一緒に作っていく紙芝居がとても素晴らしいものができるのだと思います。同じ紙芝居でも、読む人が違うと全く雰囲気も変わりそれが子どもたちにも面白く、新しいものにと、目に映るのだと思いました。

そして、この紙芝居の機会を得て様々な人とかかわりを持つことができました。聞き手である子どもたちはもちろん、園長先生や、保育園の先生方、そして私たちの紙芝居を見に来てくださった図書館司書の方々。みなさんから、お褒めの言葉をもらうことができてとてもうれしかったですし、やりがいを感じました。そしてこのような繋がりを得られたことは、紙芝居の新たな良さであると身をもって実感しました。

(国際社会学科 1年 Hanami O.)

私にとって紙芝居とは、一人では読む事の出来ない特別な絵本で、紙芝居舞台は場面転換で新しいイラストが出てきてお話を紡ぎます。演じる人によって話の雰囲気が変わり、何度同じ話を聞いても飽きません。そんな紙芝居を、多くの子どもたちの前で読む事に最初は、かなり緊張していました。しかし、私が読んだ『るるのおうち』は他の作品同様に、子どもたちの心をわし掴みするだけでなく私の緊張を吹き飛ばしました。

この紙芝居は、るるとるるを助けた星の子と共に観客がるるのおうちを探すというものですが、「このおうちは、るるのおうちかな?」と尋ねるたびに、子どもたちは口々に違う点を言ってくれるだけでなく、次のおうちを見たいと目を輝かせながら伝えてくれ、その姿が私の「子どもたちに喜んでもらえるかな?」という不安を消し去ってくれたのです。るるのおうちが見つかった際には、子どもたちは「良かった」と安堵の表情を浮かべ、読み手である私もまた「おうちが見つかって良かったね」と安心してしまいました。

私にとって、今回の経験は紙芝居に対する先入観を変えるきっかけとなりました。一方通行と考えていましたが、今では聞き手と読み手が役割を隔てられているのにも関わらず、一体感になれる紙芝居。ストーリーの最後を知っている読み手でさえ虜にする魔法の劇であると感じます。だから、「貴方にとっての紙芝居は?」と尋ねられたら、今回の経験を思い出しながら、「私にとっての紙芝居は、一人では読む事の出来ない魔法の劇」と答えようと思います。

(社会園芸学科 3年 R.U.)