KPKA  3/4(金)第二回長崎県立大学のみなさんとの紙芝居交流会

2022年04月02日

KPKA(くぷか)は長崎県立大学柳田ゼミの皆さんと2回目のZoom交流会を3月4日(金)に行いました。参加者は柳田先生、ゼミ生の方3名、KPKAの学生6名、教員2名の合計12名です。司会はKPKA代表のMさんが務め、全員一言ずつの自己紹介の後、5名の演じ手がそれぞれ選んだ作品を演じ、全員で感想を共有しました。
演じ手の皆さんは、なぜその作品を選んだのか、演じる上で意識したことは何かなどを発表しました。それぞれが自分にとって大切な作品を選び、本番まで練習を重ねられたとのこと。そのお話から、練習とは紙芝居と演じ手の対話(コミュニケーション)なのかもしれないと気づかされました。作品との対話を重ねることで作品世界も演じ手の内面も深く掘り下げられるからこそ、作品に生き生きとした命が吹き込まれるのかもしれません。その人にしかできない素晴らしい表現で作品世界をたっぷりと味わわせていただき、和気藹々とした90分間は瞬く間に過ぎました。柳田多聞先生、ゼミの皆さん、今回もありがとうございました。次回もまたよろしくお願いいたします。

<演じ手と紙芝居>

  1. 長崎県立大学 M.Kさん 『かりゆしの海』 脚本・絵 まついのりこ
  2. 長崎県立大学 Y.S.さん 『太陽はどこからでるの』脚本・絵 チヨン・ヒエフ
  3. 長崎県立大学 N.W.さん『のばら』原作 小川未明 脚本 堀尾青史 絵 桜井誠
  4. KPKA S.Sさん 『ひよこちゃん』原作 チュコフスキー 脚本 小林純一 絵 二俣英五郎
  5. KPKA Y.Yさん 『ひーらいたひらーた』脚本・絵 まついのりこ
長崎県立大学Y.Sさん実演のベトナムの紙芝居
東京と長崎!共に学べる仲間に感謝です!

わたしのまなび

交流会に初めて参加した私は、「ひーらいたひーらいた」を披露しました。この紙芝居は、歌が含まれている作品で、歌を歌うことが好きな私がKPKAに入部してはじめて実演した、とても思い出深い一作です。
本番までの練習では、紙芝居の絵を見ながら私が見たことのある風景を思い出したり、主人公ピッポの気持ちを考えたりしながら、自宅でも何度も練習しました。情景描写にあった画像をパソコンで検索したりして頭にインプットする作業も行いました。本番では緊張しましたが、今回は良い意味で以前とは違った表現ができたと感じています。「もっと紙芝居を読む回数を重ねれば、これはあなたにとってもっと大切な紙芝居になっていきますよ」との柳田先生のお言葉を胸に、次回披露する際にはまた違った良い読み方にしていきたいです。
柳田先生のゼミの方はとても落ち着いていて、表情豊かに演じていたことが印象的です。特に『のばら』のNさんの、場面に応じた声や表情の変化に圧倒されると同時に、私もNさんのようにできるようになりたいと強く思いました。

(英語コミュニケーション学科 1年 Y.Y.)

前回に引き続き、こうして二度目の交流会ができたことを大変ありがたく思います。
とても楽しく充実した時間を過ごすことができました!!!
交流会は大いに学びとなり、気づきがたくさん得られる時間だなとしみじみ感じました。私たちKPKAは普段保育園の園児さんや、島田療育センターの方々など、紙芝居を演じたことのない観客に向けて紙芝居を披露しています。しかし、今回の柳田ゼミの方々との交流会では、披露する相手が紙芝居を練習してきている同じ年代の学生さんです。そのことからこれまでとは違う緊張感が生まれ、新たな学びを得ることに繋がりました。「楽しかった」という感想だけではなく、紙芝居の演じ手さんからのアドバイスやご指摘をもらうことによって、自分の技術的な面が大いに飛躍します。自分の表現を振り返り、改善点と向き合う時間となったこの交流会は今後も続けていけたらいいなと思います。切磋琢磨できる存在が大学の外にいるということがモチベーションにもつながり、自身の成長に大きく関わることを今回の交流会で身をもって感じることができたからです。

(国際社会学科1年 H.O.)

今回新たに感じたことは、柳田ゼミの皆さんは表情がとても豊かだということです。私は紙芝居の絵を見ながら、演じ手はどのような表情をしているのかが気になり、視線を何度か演じ手の方に向けました。すると、場面によって嬉しさ、楽しさ、悲しさなどを、表情で表現していることが良く分かりました。特に、『のばら』では、平和が続いていた場面から急に戦争が始まる場面に変わった時、演じ手のWさんはうつむき、声のトーンが低くなり、悲しい現実を突き付けられた苦しさが伝わりました。私は、物語の流れとともに表情の変わる彼女の発表にとても感動しました。そして、これから新しい紙芝居に挑戦するときはWさんのように演じてみたいと思いました。聞き手を常に思い、語りかけることや抜き差しにも工夫しつつ、今後も紙芝居を楽しみたいと思います。

(英語コミュニケーション学科 1年 S.W.)