3/7 KPKA 多摩市立多摩永山中学校図書室での「わくわく紙芝居シアター」で 『三月十日のやくそく』を実演しました。

2023年03月08日

KPKAは3月7日(火)のお昼休み、多摩市立多摩永山中学校の図書室にお邪魔しました。1945年3月10日の東京大空襲をテーマに作られた紙芝居『三月十日のやくそく』(早乙女勝元 作、伊藤秀男 絵 童心社)を生徒さんに鑑賞していただくためでした。

司書のA先生が図書室前に素晴らしい展示コーナーを設けてくださり、東京大空襲関連の図書と一緒に紙芝居も展示してありました。A先生が図書室だよりでも大々的に宣伝してくださったお陰で1時5分には満席となり、立ち見の生徒さんや先生方など、約60名のお客様で通路もいっぱいになるほどの大盛況でした。
オープニングはいつもの手遊び歌「はじまるよ はじまるよ」です。副校長先生もご来場くださり、KPKAの真似をしながら、両手の人差し指を立てて「い~ちと い~ちで にんじゃ ニン!」と参加してくださり、会場は一層和やかな雰囲気に。
『三月十日のやくそく』の実演が始まると、図書室は波を打ったようにしんと静まり返りました。そして、空襲の激しさが増すとともに緊迫感が高まります。深夜の激しい空爆と火災で2時間の間に10万人が亡くなった東京大空襲。「また会おう」という言葉を最後に会えなくなった友。生き残った「ぼく」にできることは
「くうしゅうで いのちをうばわれた 人たちのことを かたりつづけるだけだ。」
「子どものいのちまでうばう 戦争は もう二度とおこさせない。」
最後の場面で語られる強い決意に、共感の大きな拍手をいただき、図書室での紙芝居シアターは無事に終了しました。
今日を迎えるに当たり、司書のA先生はじめ諸先生方には大変お世話になりました。お力添えに心から感謝申し上げます。そして集まってくださった図書委員さんはじめ生徒の皆さん、真剣に聴いてくださり、本当にありがとうございました。
もしよろしければ、ぜひ私たちKPKAと一緒に平和の語り部になりませんか?またお会いできる日を楽しみにしています。

わたしのまなび

「3月7日はとても充実した1日になりました。多摩市立多摩永山中学校図書室には想像以上に沢山の生徒さんが来てくださり、最前列から席がどんどん埋まってとても驚きました。
皆さんは最初から最後まで真剣な眼差しで『三月十日のやくそく』と向き合って下さいました。私は、実演中には紙芝居の奥深さと戦争を題材にすることの難しさを痛感しながらも、一生懸命読みすすめました。すると、紙芝居に見入っている中学生の皆さんの意識がとても集中していることを感じ、私自身も思わず熱が入ってしまう場面が多々ありました。10分ほどの実演時間でしたが、戦争と平和について自分で考えるきっかけを中学生の皆さんに少しでも手渡せたとしたら嬉しいです。
多摩永山中学校を後にして次に向かったのは、多摩市立永山図書館です。戦争と平和に関する絵本や紙芝居の特別展についての打ち合わせのために、多摩市立図書館の職員の方々が、永山図書館まで来てくださり、1時間の会議に先生と一緒に参加しました。これは、学生の身ではなかなか経験出来ない大きな場面です。その席に同席し、その空気感を含めて多摩市で働く方々の想いや熱意を感じ、非常に勉強になりました。
KPKAの活動が図書を通して地域に広がることを考えると、この夏の多摩市立中央図書館のオープニングイベントが一層楽しみになります。職員の方々と一緒に創っていく平和のためのイベントとして、私たちKPKAも「微力だけど無力じゃない」を合言葉に頑張りたいです。

日本語日本文化学科3年 M.M.