KPKA 8月9日 多摩市子ども被爆地派遣代替事業への参加

2023年08月21日

8月8日から10日まで長崎研修に向かう予定だったKPKAでしたが、今年は台風6号の九州地方上陸のため飛行機が欠航となり、やむなく中止。8月8日は羽田空港まで行って帰ってきました。
翌8月9日は、多摩市子ども被爆地派遣事業の代替事業としての学習会が開かれ、KPKAからは代表のYさんが参加しました。10時に派遣員の子どもたちが集合し、担当職員の方からの説明の後は、阿部市長様からのご挨拶とご講義があり、アメリカの原爆開発にまつわる新しい知見や、長崎の歴史など、興味深いお話を伺いました。その後、10時45分からは長崎平和祈念式典のテレビ中継を大型スクリーンで視聴し、11時2分には全員で黙祷を捧げた後、長崎市長や被爆者代表の方の「平和宣言」や「平和の誓い」に耳を傾けました。

この日は、永井隆博士の生涯を描いた『この子を残して』の映画を鑑賞したり、「日本二十六聖人記念館」からの遠隔講義を受けたり、と長崎の原爆の実相とキリスト教弾圧の長崎の歴史等ついての特別なプログラムが続きました。KPKA代表のYさんは、子ども達が一日の学びを振り返り意見交換を行う場面で活躍し、子どもたちの発言を引き出したり、板書したりするという、ファシリテーターの役割を立派に果たし、自身の広島研修での体験内容も子どもたちに分かりやすく伝えていました。

翌8月10日は丸木美術館訪問も含まれる、個人ではなかなか実現できない充実したプログラムが準備されていました。長崎行きの中止が決定してからの短時間の中で、このように密度の濃い代替事業を企画・運営される職員の皆様のご尽力とお仕事のち密さに頭が下がります。そして、子どもたちと全日程を共にされた阿部市長様の平和への想いに、新たな感動を覚えた一日でもありました。

今年の被爆地派遣に選ばれた5年生から中学3年生の子どもたちと会ったのはこれが2回目でしたが、積極的な発言と真摯な姿勢から、一人一人の平和への想いや主体的に学ぼうとする意欲が伝わってきて、8月27日(日)14時からの成果報告会が更に楽しみになりました。

今年の成果報告会はパルテノン多摩オープンスタジオで8月27日(日)14時から行われます。KPKAも20分間の発表時間をいただけることになりました。今回は、昨年の子ども被爆地派遣員だった中高生3名が、KPKAリトルシスターズとして『二度と』の紙芝居実演をチームで行います。
若者たちが手を携えて平和のバトンを繋いでいこうとする姿、平和の語り部としての凛とした佇まいをぜひ会場でご覧ください。