KPKA&KEES 6月前半の活動

2023年08月15日

<6月10日(土)こどもひろばOLIVE 「わくわく紙芝居シアター」>

6月の「わくわく紙芝居シアター」担当は、3年生Hさん、2年生Kさん、1年生Hさんの3名です。1年生のHさんはこの日がこどもひろばデビューの日です。『おおきく おおきく おおきくなあれ』(まついのりこ作)を大勢の方の前で演じるのは初めて。緊張していたものの、はじまると目の前のお父さんお母さんが掛け合いの部分で声を出して参加してくださったおかげもあり、堂々と落ち着いて演じることができました。3年生と2年生のリードのもと、手遊びも打ち合わせ通りにスムーズに進みました。
この日は特にお客様が多く、皆さんが集中して楽しんでくださったようで、KPKAの紙芝居シアターもすっかり定着した感があります。お子さんを抱っこしているお父さんお母さんも子どもちと一緒に紙芝居にじっと見入っていることが後姿からもよく分かります。これも、こどもひろばOLIVEのスタッフの皆様が整えてくださっている環境のおかげです。毎回のお力添えに感謝いたします。KPKAは皆さんの笑顔のために、次回も頑張ります!よろしくお願いいたします!

<6月12日(月)多摩市立永山小学校での平和学習出前授業 6年生>

朝7時半に永山駅に集合したKPKAメンバーは、徒歩で多摩市立永山小学校に向かいました。坂道を登りながら、初めて平和学習を担当するメンバーは特にワクワクドキドキ!授業で使う教材教具は週末に搬入してあるので、持ち物は上履きと名札のみ。足取りも軽やかです。
1時間目は2クラス合同での授業。多目的ホールに6年生の皆さんが集まりました。みんなとても落ち着いていて、5分前行動が見事です。1時間目開始の鐘と同時にKPKAはいつものように「クプカで~す!」と前に並んで挨拶。会場に笑顔が広がったところで①手遊びでのアイスブレイク➁楽しい平和紙芝居 ③平和と戦争についての対話コーナーと続きます。その後、写真やお話を通して戦争の歴史と原爆の被害についてイメージを膨らませます。その上で、KPKAの実演する紙芝居『二度と』を見て1時間目は終了となりました。
2時間目は各教室に戻って、学級別の授業です。子どもたちは短い休み時間の間もKPKAを取り囲んで原爆ドームのことや被爆樹木のことなどを熱心に質問していました。2時間目の授業は紙芝居の実演方法の説明の後、グループ活動に入ります。紙芝居の一言ひとことを丁寧に読み、耳をすましている子どもたちの真剣なまなざしが印象的です。永山小の2時間は、原子爆弾の恐ろしさや戦争の悲惨さを自分事として感じてもらえた、手ごたえのある授業でした。
授業後半の『二度と』の実演の際には、担任の先生も参加してくださり、先生が「わたしはは 飛び立つ 青い空がひろがっていく 二度と 原爆をおとさないで ノーモアヒロシマ ノーモアナガサキ」と読む声が胸に響きます。最後に平和の歌としての「幸せなら手をたたこう」を全員で合唱した後、子どもたちは振り返りシートにその日の学びや感想を熱心に記入していました。
永山小学校での出前授業の実施は、新年度に入ってからの急なご相談でしたが、校長先生はじめ先生方が平和学習の重要性と『二度と』に共感してくださったお陰で6月の平和学習の日程がすぐに決まりました。月曜日1時間目の授業だったこともあり、前週から準備へのご協力等、細やかなご配慮をいただきました。校長先生、副校長先生はじめ諸先生方のご理解とお力添えに改めて感謝申し上げます。
永山小学校の6年生の様子は学校のホームページ「日々の様子~6年KPKAによる平和授業~」にも掲載されています。こちらもご覧ください。

<6月16日(金)多摩市立西落合小学校での平和学習出前授業 6年生>

今年度2回目の平和学習出前授業は、多摩市立西落合小学校です。7時半に多摩センター駅を出発したKPKAが学校の玄関に着くと、「恵泉女学園大学 学生の皆様 ご来校ありがとうございます」のメッセージが貼られている木彫りの美しい掲示版が出迎えてくれました。
感激したKPKAはここでまず集合写真を撮り、心弾ませ2階の職員室へと向かいました。副校長先生のご案内で控室へ通していただき、直前まで教材を点検したり役割を確認したり、とチーム別のリハーサルができたことは授業前の心を整える上で有益でした。
西落合小学校では6年1組と2組に分かれての2時間の授業です。指導案は同じものを使っていますが、子どもたちの反応によって授業の進み方が変わり、どきどき進度がずれてしまうこともしばしば。校長先生はじめ他の先生方や司書のN先生も2つのクラスを行き来しながら授業を見守ってくださいました。2時間目後半でのクラス代表による『二度と』実演の場面では、子どもたちの積極的な取組みと伝える力の素晴らしさに、先生方もKPKAメンバーも驚きを隠せない表情で、ひきこまれていました。
終了後にはKPKAのために校長先生が振り返りの時間と場所を用意してくださり、対話的な授業をするためのコツや、授業時間の使い方など貴重なアドバイスも頂戴できました。この時のお言葉は、KPKAメンバーが平和学習の授業者として成長する上で大きな糧となることでしょう。
今回の平和学習の実施を校長先生にご相談しに伺ったのは、5月の連休前でした。不躾な訪問にも関わらず、校長室で『二度と』をご覧になり、ご理解とご関心を寄せてくださいました。校長先生はじめ、副校長先生、担任の先生方、司書のN先生にも大変お世話になりました。児童の皆さんの感想文をリボンで綴じて、立派な表紙もつけてまとめてくださるなど、細やかなお心遣いにKPKA一同感謝しております。本当にありがとうございました。
この日の授業の様子は、多摩市立西落合小学校のホームページ「校長室日誌」に、「平和の語り部になろう6年生」というタイトルで写真とともに紹介されています。こちらもご覧ください。

<6月19日(月)多摩市立多摩永山中学校 図書室訪問 ➁>

KPKA2年生のRさんとKさんは、この日お昼休みの図書室に20分ほどお邪魔しました。多摩市立中央図書館で8月5日(土)に開催される「小・中・高生が表現する戦争と平和~平和の語り部になろう!紙芝居上演会」への参加者募集のためです。司書のA先生が予め生徒さんに声をかけてくださったお陰で、この日は出演を考えている人たちが集まりました。2度目の訪問だったこともあり、大学生と中学生は以前よりも打ち解け合えて、「前の時も来てくれたよね?」「部活は何?」「何年生?」と会話も弾み、笑顔溢れる交流のひと時となりました。

<6月21日(水)多摩市立多摩永山中学校 図書室訪問 ③>

月曜日の訪問に続いて、3年生のWさんが初めて多摩永山中学校の昼休みの図書室を訪れました。今回からは参加を決めた生徒さんの練習が始まります。実演前の挨拶の仕方、抜き差しのコツなどをデモンストレーションした後は、生徒さんにも実際にやってもらいました。生徒さんがすぐにコツをのみこんで上手にできるようになり、Wさんのコーチングにも熱が入ります。発表まで1か月余り。多摩永山中学校の生徒さんが立派な演じ手になった姿を想像しながら満ち足りた気持ちで大学に戻りました。