2023年度のKPKA&KEESの活動を振り返って
2024年03月31日
恵泉女学園大学平和紙芝居研究会(KPKA:クプカ)と恵泉英語教育研究会(KEES:キーズ)は、紙芝居や英語の絵本等の読み聞かせをはじめとする言語活動を通して地域の方々と平和の文化を創るため奉仕活動を続けています。この二つの団体は、国際ゾンタから認証を受けた、日本で初めてのGZ(ゴールデンZ)クラブとして、東京Ⅱゾンタクラブ様からの支援を受けて、発展途上国の女性や女児への暴力の撲滅や子どもたちの福祉のための活動にも力を注いでいます。
恵泉女学園大学ゴールデンZクラブのメンバーは、KPKA(平和紙芝居の実演)やKEES(英語絵本の読み聞かせ)の活動を通して、地域に「愛」と「いのち」と「平和」の大切さを伝えるため、2023年度は5つの活動に注力しました。
それは、1)募金・寄付 2)子育て支援 3)読書推進 4)平和啓発事業 5)平和学習の出前授業です。今年度の活動に、ご支援やご助言をくださり、励ましてくださった皆様に、活動のご報告と共に心からお礼を申し上げます。有難うございました。
① 募金・寄付
書き損じハガキの収集(合計1,610枚)によって、プラン・インターナショナル・ジャパンを通してカンボジアの子どもたちの給食支援に58,400円を寄付することができました。これは、多摩市役所、多摩市教育委員会、多摩市公立小中学校の皆様のご協力とお支えがなしにはできませんでした。今回もお力添えいただき、有難うございました。
② 子育て支援、子どものための文化振興
「こどもひろばOLIVE」で毎月2回、年間のべ22回の紙芝居シアターを担当し、市内保育園では乳児から幼児対象に2回の読み聞かせ活動ができました。また3月には子どものためのイベント「多摩ポコポコフェスタ」にも参加させていただき、貴重な学びの機会となりました。「こどもひろばOLIVE」の職員の皆様、O保育園の先生方、そして多摩子ども劇場の皆様のご配慮のお陰で、素晴らしい経験ができました。本当に有難うございました。
③ 読書推進
多摩市立中央図書館サテライトカウンター、唐木田図書館児童図書コーナー、多摩市立西落合小学校と多摩永山中学校の図書室等で合計20回の紙芝居実演や実演指導を行い、地域の小中学生との交流が深まりました。これも図書館職員の皆様と小中学校の校長先生はじめ学校司書の先生方、地域の方々のサポートのお陰と感謝しております。ありがとうございました。
④ 平和啓発事業、市内イベントへの参加
多摩市子ども被爆地派遣事業のチューターとして、事前学習や代替事業に参加し、報告会ではKPKAのリトルシスターズと一緒に平和紙芝居の実演をしました。また、多摩市立中央図書館で行われた平和図書展はじめ、のべ6つのイベントに参加し、市民の方と一緒に紙芝居を通して笑顔の交流を楽しむことができました。多摩市平和・人権課の皆様と多摩市立図書館の皆様に感謝申し上げます。
⑤ 平和学習の出前授業
紙芝居『二度と』を使った平和授業「平和の語り部になろう!」を、多摩市、横浜市の小中学校のべ9校で行いました。2022年12月からの累計では、多摩市小中学校と横浜市の中学校を合わせるとのべ13校、38学級、1,190人の児童生徒に平和授業を届けたことになります。
以上の活動は多摩テレビに3回、日本教育新聞に2回、タウンニュース多摩版に5回取り上げられ番組や記事として発信されました。また、授業を受けた子どもたちも「平和の語り部」としてKPKAの活動に参加するようになり、市民メンバーも増え、KPKAの輪が広がっています。平和授業を受け入れてくださった小中学校の先生方、応援してくださったメディアの方々、ご指導くださった紙芝居文化の会の方々など、多くの皆様のお力添えに、心からお礼申し上げます。
参考資料:岩佐玲子「紙芝居『二度と』で平和の語り部をめざす」JAMCOオンラインシンポジウム2024
Nido To ( Never Again ) - A Kamishibai Play to Nurture Storytellers for Pace
2023年度の活動が認められ、学内表彰式では団体賞や個人賞をいただきました。
2024年度もコツコツと地域の皆様に喜んでいただける活動を続けたいと心を新たにしています。新年度もよろしくお願いいたします。