9/14(土)KPKAの「こどもひろばOLIVE」のステージに、小学2年生がデビューしました!
2024年09月16日
「パルテノン多摩こどもひろばOLIVE」で開催している「大人も子どもも楽しめるわくわく紙芝居シアター」に、9月14日、市内小学校の2年生Rちゃんが演じ手としてデビューしました!
オープニングの手遊び歌の後、「今日のトップバッターはRちゃんです!」というMCの声に、「はい!」と進み出たRちゃん。その凛とした明るい声と佇まいに誰もが惹きつけられたようで、会場は一瞬静まりました。Rちゃんは「はじめます」と言ってから丁寧にお辞儀をして、ゆっくりと紙芝居舞台の扉を開けます。演目は『みんなでぽん!』(脚本・絵 まついのりこ)です。よく通る声で紙芝居を読み始めたRちゃん。紙芝居画面の抜き差しも滑らかで、さっと抜いたり、ゆっくり抜いたり、観客とアイコンタクトを取ったり、と終始落ち着いて堂々とした実演を見せてくれました。
『みんなでぽん!』は、読み手と聞き手がコミュニケーションを取ることでお話が進む、観客参加型の紙芝居です。観客とコミュニケーションを取ることでお話が進む作品は、実は難易度が高く、スムーズにできるようになるまで練習と場数が必要です。ところが、Rちゃんは本番前のリハーサルでの指導ですべてを飲み込んで、見事な表現力とコミュニケーション力を示してくれました。
Rちゃんが「さあ、手をだして!」と観客にジェスチャーで促すと、会場のおとなも子どもも同じように手を出して拍手の準備をします。次の瞬間、「みんなで ぽん!」の言葉と一緒にみんなが手を「ぽん!」とたたくと、画面がサッと変わり、小人が出てきます。つぎに「つぎはなにかな?」と言いながら画面をゆっくり抜きます。すると「次は何だろう?」という想像と集中力が高まり、その後は「ぽん!」と手をたたく度に次々と新しい登場人物が現れます。最後は、一人ぼっちで泣いていた「おばけ」のために手をたたいて友達を呼ぼうという流れとなり、「おおきく おおきく たたくのよ!」とRちゃんがみんなに呼びかけると、「みんなでぽん!」の掛け声とともに、さっと画面が変わります。そこには、登場人物3人が友達になって仲良く手をつないでいる絵が描かれています。Rちゃんが「みんな なかよし よかったね」と最後の文を読んで、ゆっくりお辞儀をすると、大きな拍手が沸き起こり、一体感に満ちたあたたかく爽やかな空気が会場全体に流れました。
Rちゃんは、小学校1年生の時にKPKAに出会ってから、大学祭や夏休み中のイベントにも見に来てくれて、紙芝居に関心を深めていたようでした。そこで、「やってみる?」と声をかけたことがきっかけとなって、こどもひろばOLIVEでのデビューが実現したというわけです。
大きな会場で大学生と一緒に自己紹介をしたり手遊びをリードしたりするのびのびとしたRちゃんの明るい姿に惹きつけられたのでしょう、会場の子どもたちの目は小学生のお姉さんの読む紙芝居に釘付けになっていました。
KPKAは昨年から地域に広がるサークルとして市民メンバーを増やし、社会人女性からなる「KPKAシスターズ」、社会人男性の「KPKAダンディーズ」、中高生による「KPKAリトルシスターズ」というチームができています。Rちゃんは、未就学児から小学生までの「KPKAキッズ」メンバーの第一号としてこれからの活躍が期待されています。
今回9月14日に出演した市民メンバーは、高2のAさんと社会人のリリーさんです。高2のAさんは、『ねないこだあれ』(脚本 松谷みよ子 絵 村上康成)を読んで会場全体を安心感と微笑で満たしてくれました。社会人のリリーさんによる『かくれんぼ』(脚本・絵 瀬名恵子)は、「もういいかい?」「まあだだよ」の可愛いやりとりに心がほぐれ、会場は優しい空気に包まれました。
帰り際に一人のお母さんが「今日は、午前も午後も見たんですよ!とっても楽しかったです!とくに○○が良かったです!」とKPKAに声をかけてくださいました。このようなお客様からのコメントは次への活力となり励みとなります。KPKAメンバーは「嬉しいね!」と満面の笑みで帰路に就きました。
こどもひろばOLIVEに集まってくださったすべての皆様、Sさんはじめスタッフの皆様、今回も本当にありがとうございました!
次回のこどもひろばOLIVEでのKPKAのステージは12月14日(土)11:00と14:00の2回です。次回もぜひおいでください!!