10/12 KPKA 多摩市立多摩永山中学校での平和授業~ノーベル平和賞発表翌日の活動~
2024年10月13日
日本時間10/11(金)の午後6時、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞したことが発表されました。クプカはこの受賞の意味を指導案に盛り込んで、翌日の平和学習の出前授業に臨みました。
10/12(土)は多摩永山中学校の「道徳授業地区公開講座」の日です。校舎内には保護者や地域の方々も多く参観に来られていて、クプカメンバーは緊張気味でした。それでも、9:40の授業開始から10:30の終了のチャイムまで、生徒の皆さんの真剣な取り組みと先生方のお力添えのおかげで、無事に50分の平和授業を終えることができました。
授業の最後は、65年前に作られた「幸せなら手をたたこう」(作詞 木村利人氏:恵泉女学園大学元学長)が、平和への祈りと友情の歌であることを伝えて、クラス全員で輪になって平和への想いを一つにして歌いました。生徒さんたちは授業後も何度もこの曲を口ずさんでいたようです。
生徒の皆さんからは「原爆の恐ろしさを改めて感じた」「平和の大切さを、以前よりも深く学べた」「戦争と平和の紙芝居は、心を真っ直ぐに,姿勢を正して読まなければならないと思った」などの感想や気づきが発表され、クプカメンバーは、多摩永山中学校の生徒さんの真摯な姿勢に感動し,勇気をいただきました。
今回は、クプカの3年生3名と4年生2名、そして教職課程の2年生2名の合計7名が、3つの学級に分かれて、チームで授業を進めることができました。
参観くださった、多摩市平和・人権課の西村課長様、被爆伝承者の天野様、クプカリトルシスターズメンバーのKさんとお母様、多摩市ピースボランティアメンバーのS様、励ましと労いの言葉をかけていただきました。多摩永山中学校の保護者の皆様にもあたたかく見守っていただき感謝いたします。
最後になりましたが、校長先生、副校長先生はじめ諸先生方には、常に様々なご配慮とご指導をいただきました。本当にありがとうございました。
KP KAはこれからも「微力だけど無力じゃない」を合言葉に、「平和の語り部になろう!」と子どもたちに呼びかけて参ります。
授業風景と授業者の振り返り
昨年永山小で授業を受けた2回目の生徒さんが多く、感想から、発展した学びになったと感じました。2年生のMさんのサポートもあり、無事に終えることができてよかったです。
(国際社会学科3年 R.A.)
授業に関してですが、少し緊張していましたが、黒板に丸を書いた瞬間に生徒の皆さんが「綺麗!」と言ってくれたことで緊張もほぐれました。生徒の一言によってこんなにも気持ちを揺さぶられることがあるとは思っていなかったので、とても嬉しく新鮮でした。
1年1組さんはとても明るい子が多く、盛り上がっていたことが印象的でした。生徒さんと一緒に平和について学ぶことで、色々な意見や考え方を聞けたのもとても勉強になりましたし、良い経験となりました。
初めての参加なのにサポートという重要なポジションを体験できて、とても近い距離で先輩の動きを見させて頂き、とても勉強になることが多くありました。今回学んだことを忘れず、今後に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。
(日本語日本文化学科2年 M.M.)
生徒の中にも何人かそのニュースを見た人や、以前小学生の頃にKPKAの授業を受けたことがある生徒もいたため、より授業に熱心に参加されていました。
その姿を励みに、次回参加する平和授業はより良いもの、生徒さんたちにとって心に残るものに仕上げたいと思います。
(英語コミュニケーション学科4年 Y.Y.)
私はこの生徒達に授業を通して、平和への想いを伝えるんだと強く思って授業に参加するようになりました。人それぞれ受け取るメッセージは違うし、感じ取ることは違うけど、自分たちの紙芝居を通して平和に関する何かを伝えたいという気持ちを強く持つようになりました。
木村利人先生の、「しあわせなら手をたたこう」の誕生秘話が描かれた漫画を読み、歌を歌う時もその木村先生の歴史と当時の思いを考えながら歌うことができ、思いを込めて授業に取り組むことができました。
(国際社会学科4年 H.O.)
授業練習の時から、お二人は、私が授業を行う不安があることを察して、就活や面接などで忙しい中でも、一緒に練習する時間を何度も取ってくださいました。さらに、LINEなどでも励ましの言葉をいただき、本当にありがとうございます!
このことから、やはり、お互いが支え合い乗り越えていくことの幸せと楽しさを実感しました。
中学生のみなさんにも、平和について理解できたという感想をいただき、嬉しかったです!
(日本語日本文化学科3年 A.K.)
サポートとして生徒の様子を見ることができて多くのことを学べたと思います。この貴重な経験をこれからも活かしていきたいと思いました。
(日本語日本文化学科2年 H.S.)
昨今の世界情勢やノーベル平和賞など、身近に戦争や平和について考える機会が増えた今、平和について自分事のように考えると共に、たくさんの人に伝えていきたいと思いました。
(国際社会学科3年 M.K.)