女子大ならでは丁寧な見守り

2016年08月01日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

夏休みに入って、高校生に大学でのキャンパスライフの一端を体験してもらうオープンキャンパスが、これから秋にかけて、頻繁に開催されます。

最近は保証人の方々も参加されることが多く、7月24日(日)に行われたオープンキャンパスでは、キャンパスを訪れて下さったお母様方(お一人、お祖母様もいらっしゃいました) とランチをご一緒させていただきました。

恵泉のことはお祖父さまの代からのファンで、ぜひお嬢様にも進学してほしいと願って来られた方、一方、恵泉のことは何も知らずに、高校の先生の紹介を受けてという方もおられて、参加の動機はさまざまでしたが、一様に自然に恵まれたキャンパスの美しさに感嘆の声をあげておられました。

大学が用意したサンドウィッチ・ボックスと紅茶を味わいながら、話題は受験に限らず、広く子育て全般へ、やがて「母と娘」関係へと展開し、親子関係の機微を感じさせられるお話もうかがえて、和やかで楽しいひと時でした。

親が子どもの大学のキャンパスを訪れるというと、とかく過保護だという批判の声が聞かれますが、私は決してそのようには思いません。
もちろん、子育ての究極の目標は子どもの自立への支援です。高校生や大学生にとって、自立を尊重したかかわりが必要なことは言うまでもありません。
この点は十分に配慮したうえで、大切に育ててきたわが子が、社会人となる前の高等教育をどのような環境で修めるのか、親として見守りたいというお気持ちに、大学も誠意を持ってお応えする必要があると考えております。

とりわけ本学は女子大です。これまでどのような思いでお嬢様を育まれ、この先の人生にどのような期待と不安を持っておられるのかを知らせていただくことは、学生ひとり一人を丁寧に育てることを心がけている本学にとって、とても大切なことです。

入学してきた学生を丁寧に見守ることを大切にしている本学では、その試みの一つとして、学生課が主催する「一人暮らし学生交流会」があります。先輩の一人暮らし体験談や、一人暮らし学生が実際に作っている簡単料理講座、健康管理方法についての講座など、すぐに役立つ情報を内容としています。
毎年、学年を問わず多くの学生が参加します。今年は6月30日に実施し、学生と教職員がテーブルを囲み、夕食を食べながら親交を深めていました(写真)。

オープンキャンパスで保証人の方々とご一緒したランチタイムでも、こうした例をお伝えしたところ、お母様方は皆様、とても安心しておられました。

オープンキャンパスの日の「大日向学長とランチで語る会」は8月7日にも予定しております。原則、事前申し込みとなっておりますので、HPをご覧いただければ幸いです。