夏季休暇を利用した学生たちの海外留学
2016年09月12日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
大学の夏季休暇も最後の週となりました。授業のない夏季休暇を利用して学生たちは語学研修やフィールド・スタディ等で次々と海外に飛び立っていきました。
「本日〇〇に向けて学生△名が成田空港から出発いたしました。□週間のプログラムです。旅程の安全をお祈り下さい」というメールが教務課から入ります。
入れ替わって、「◇◆プログラムの参加学生△名が予定通り、無事帰国いたしました」とのメールも届けられます。
出発報告のメールでは無事を祈り、帰国報告のメールで胸をなで下ろすひと夏でした。
この夏の主なプログラム
<単位認定プログラム>
- 中国延辺語学研修 2016/7/30~8/14
- オーストラリア(シドニーACU)語学研修 2016/7/30~8/29
- カナダ語学研修(ビクトリア大学) 2016/8/1~8/29
- 韓国語学研修(聖公会大学) 2016/8/7~8/20
- ACEJ Global Learning Program(ダブリンシティ大学) 2016/8/8~8/26 8/8~9/2
- マレーシアUTAR大学インターンシップ 2016/8/21~9/4
<短期フィールドスタディ>
- オーストラリア 2016/9/3~9/16
<長期フィールドスタディ>
- タイKampar 2016/8/18~12/28
<海外日本語インターンシップ>
- タイ(パヤップ大学) 2016/9/1~9 /14
- 韓国(韓信大学) 2016/9/9~9/19
- 韓国 (新羅大学) 2016/9/20~10/4
行く先も目的も異なりますが、毎年、学生たちは留学先でそれぞれに実り多い時間を過ごしてきます。各国の言語に習熟することは勿論ですが、それ以上に現地の人々と共に暮らしながら異文化の歴史や文化に触れる経験は、単なる旅行では得られない深い発見と喜びがある、と帰国した学生たちは毎年、口ぐちに語ります。
海外からの留学生も迎えて
こうして海外に学生を派遣するだけでなく、恵泉女学園大学は協定留学生を海外から受け入れるプログラムも、夏季休暇中にいくつか実施しました。
そのうちの一つのサマープログラムの修了式に私も参加いたしました。
修了式では韓国・中国・タイの各大学から来た留学生たちが7月末から2週間に亘って日本語を学んだ最終日に日本語でスピーチをし、フェアウェルパーティでは2週間の体験を発表しあっていました。最後に「世界がひとつになるまで」を皆で合唱する姿には、胸が熱くなる思いでした。当然のことですが、留学生たちの日本語はまだたどたどしい面もありましたが、2週間の生活を支えてくれた先生方やボランティアの恵泉の学生、そして仲間への感謝の思いが込められていて、とても美しく私の耳に届きました。
海外に飛び立っていく恵泉の学生たちも、きっとこのように現地の人々に温かく迎え入れていただいていることと思うと、海外からの留学生も心を込めてお迎えしたいと改めて思いました。
平和への確かな道となることを
ここにご紹介したものは、恵泉女学園大学の国際交流プログラムのごく一部です。
詳細は大学HPの「国際交流プログラム」をご覧いただければと思います。
一つひとつは地味なプログラムですが、その陰には準備から付き添いも含めて、教職員の大きな働きがあります。夏季休暇中にこうしたプログラムを実施することは、 正直、教職員の業務にとって負担があるのは否めません。
でも、毎年、学生たちが海を越えていろいろな国の人々と直接触れ合い、世界各地の人々と確かな絆を結んでいる姿を確認できることは、何ものにも代え難い喜びです。
世界の平和はこうした地道な実践の積み重ねから生まれてくるものに他ならないと思うところです。
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