変わっていないのであれば、変えなくてはならない。女性活躍促進が言われている今、そのチャンスです。
「女性の活躍促進」の意義と必要性、そして、その促進のあり方を根本から考えてみたい。秋の大学祭ではこのテーマでシンポジウムを企画いたしました。
添付のご案内をご覧ください。是非とも多くの皆様のご来場をお待ちしております。
女性の人生、変わっていないのなら変えよう~秋のシンポジウムのご案内~
2016年10月10日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
先週のこのブログでは、国をあげて女性活躍がうたわれていても、女性たちの人生は一向に変わっていないと書きました。結婚・子育て・介護等々、夫や家族の都合にあわせる形で人生設計を変えざるを得ない女性が依然として大半なのです。けっして単線とはいえない人生を生きる女性たちだからこそ、生涯に亘って、どんな時でも目標を見失わず、自分を磨き続けてほしい。身近な人や地域に尽くし、社会を変える力となることを願う「生涯就業力」育成は、今、恵泉女学園大学キャンパスに一貫した目標です。
これを同時に広く社会にも訴えていきたいと願っています。先週、ご報告したNPO法人あい・ぽーとステーションが千代田区麹町にオープンした子育てひろばで、10月5日、早速、「生涯就業力講座」のトライアル版を開講いたしました。
オープンしてまだ数日。果たしてどれだけの参加者があるのか不安でしたが、10名余りの女性が集まって下さいました。ちょうど大学のゼミの規模。一人ひとりの自己紹介から始めたのですが、涙ぐむ人、思い余ってか嗚咽にむせぶ人が続きました。"母として子育てに頑張ってはいても、今の自分の生き方に価値を見出さないのです""「生涯就業力」の文字を館内の講座案内のチラシで見たとき、あ、これ、私のための呼びかけだ!と思って、この部屋に飛び込みました"等々の声を聞きながら、先週、このブログに書いた「女性の人生、何も変わっていない」との思いを一層強めざるを得ませんでした。