2016年11月21日
卒業生の人生も、見守りたい
2016年11月21日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
生涯にわたる支援ゆえの「生涯就業力」
今、恵泉女学園大学は女性の「生涯就業力」の育成に注力していますが、この「生涯就業力」育成は在学生だけを視野に置いたものではありません。在学中にその基礎となる力を身につけさせると共に、社会人となったその先の長い人生を卒業生たちがどのように生きていくかについても、私たちは心を配り続けたいと考えています。
大学の創立は1988年ですから、卒業生たち、特に初期の卒業生たちは今、30代~40代半ばを迎えています。
結婚して家庭に入り、懸命に子育てに励んでいる人がいる一方で、そろそろ子育てが一段落して、次の自身の生き方を模索し始める人たちもいる年代かと思います。
卒業後も一貫して働き続けている人たちも、職場でのポジションの変化や転職等を経験し、この先の働き方を考え直したいと考える頃ではないでしょうか。
間もなく、年賀状の季節になりますが、卒業生たちから寄せられるはがきには、大学卒業後の女性たちの人生がいかに多様で、また迷いも多いものかが映し出されています。
「生涯就業力」育成は、まさに生涯にわたって磨き続けていく必要性が大きいことを痛感させられます。