変わりたい・何か始めたいと懸命に思う学生たち
2017年06月12日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
先日、スクールバスを待っていた時のことです。一人の学生から声をかけられました。
「私、去年のオープンキャンパスで学長先生のお話を聞いて、それで恵泉に入学することを決めたんです」。
オープンキャンパスでは、いろいろなことをお話ししています。
その中のどんな言葉だったのしら?と尋ねたところ、
何かしたい、変わりたいという気持ちが大切です。恵泉はあなた方のそんな思いに応える大学です
まるで自分の言葉のようにすらすらと私のメッセージを再現してくれました。
またこれも先週のことですが、昨年に続いてタイ国際ワークキャンプ報告書への巻頭メッセージを書きました。このキャンプは大学開設前から短期大学が実施してきたタイワークキャンプを引き継いで、毎年3月上旬に実施しているものです。今年は第32回目の報告書になりますが、寄稿に際して参加した全学生のレポートに目を通しました。
まず私の目に飛び込んできたのは、一人の学生の次の文章でした。
一人ひとりがさまざまな言葉でタイでの体験を綴っているレポートは、どれも読み応えのあるものばかりでしたが、先の文章に次いで印象深く思えたのは、次の言葉でした。
冒頭で紹介した学生も、タイワークキャンプに参加した学生も共通しているのは、"何かしたい! 変わりたい!"との願いを胸に秘めていることです。
若さが輝いて見えます。
もっとも、いろんなことにチャレンジしたいと思っても、自分にできるのか、不安なことでしょう。変わりたいと思うことがいっぱいあればある程、そんな自分を受け入れることにも勇気がいることでしょう。私自身の若い日々の心細さが思い出されます。
昨日、開かれた今年で2回目のオープンキャンパスで、参加した高校生たちに、私は今年の入学式で贈ったことと同じ言葉を伝えました。
求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
皆さんが求めようとすることに、恵泉女学園大学は誠実に応えます。
皆さんが探そうとすることに、大学は懸命に寄り添います。
門をたたいてくだされば、大学はいつでも門を開く準備をしております。
スクールバスの待合場で声をかけてくれた学生が、「先生、恵泉、楽しいです。大学の授業、面白いです」と言って向けてくれた笑顔が、オープンキャンパスで高校生に話をする私の背中をしっかり押してくれました。