先日、大学構内の廊下を歩いていた時のことです。「学生の作品でお見せしたいものがあるんですよ」と一人の先生に声をかけられました。英語コミュニケーション学科の有馬弥子先生です。
先生の研究室に伺って見せていただいたのが、ここに紹介する切り絵です。
スキャンしたものですから、細かい部分がどこまで伝わるか心もとないのですが、奥の高層ビルの壁面や窓枠の細い線一本一本までも、すべて手づくりの切り絵です。その見事さはどう表現したら良いかわかりません。
この切り絵は、有馬先生と学生たちがこの春先にゼミ旅行で訪れたニューヨークのイメージを、参加学生の一人の橋本香織さんが形にしたものだそうです。アメリカの大都会に生きる人々の心情を映し出す小説を英語で数多く読んでいる有馬ゼミにとって、多様な移民で活気に溢れるニューヨークの地は、日頃の学びの実感の場でもあると言えましょう。