社会人・卒業生のための「生涯就業力」講座のご案内
2017年10月02日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
この10月からスタートする、社会人・卒業生を対象とした「生涯就業力」講座についてご案内いたします。
この講座の特色は?
- 社会人となって、主な生活の場を家庭や地域、職場で過ごしている女性たちを対象に、自身の今を見つめ、社会に目を開き、未来をしなやかに、強か(したたか)に拓いていく力をつけていただくことを目指しています。
- 学びは3つのジャンルの問題を3つのステップで!
① お金と福祉 ②体と健康 ③社会と人間関係について、3ステップで学びます。- ステップ1:
- 各分野についての知識・理解・技能を磨く
- ステップ2:
- 講師の話を一方的に聞くだけでなく、参加者どうしのディスカッションやワークを通して、他者と共に歩み、共に生きていく力を磨く
- ステップ3:
- ステップ1・2の学びを通して、現状の課題を把握し、解決しようとする力を磨く
この講座が目指していることは?
女性の時代到来と言われて久しく、今また、女性活躍の時代とも言われています。
でも、本当に女性は生きやすく、活躍しやすい時代を迎えているでしょうか?
女性は結婚・子育て・介護など、人生の節目節目でさまざまな壁にぶつかり、紆余曲折を余儀なくされています。
もちろん、そうした人生のライフイベントの一つひとつは大切にしたいものです。
でも、その都度、「こんなはずではなかった」とつぶやき、時に悲鳴をあげています。
やがて人生に絶望したり、すべて自分がいけないから、至らないからと、自罰的になったりもしてはいないでしょうか。
何があっても、どこにあっても、自分らしく生きる希望を持ち、目標を探し続けて、自分らしく生きる力を女性たちは磨きたい!
そのためには、自分が置かれている状況を冷静に、客観的に見つめる力が必要です。
気づいたことや感じたことを言葉にすることです。
そうして自分ひとりで悩まず、ときに他者に伝えつつ、一歩を踏み出す力が必要です。
一言で言うと、
この言葉は恵泉女学園大学大学院平和学研究科1年生の上垣路得さんの言葉です。
上垣さんは長年、子育てや地域の子どもたちと関わる仕事を通して、地域づくりや子育て支援の活動に取り組んできた社会人です。
女性たちの悩みや生きづらさは「個人的なこと」ではない。むしろ、社会問題としてとらえることが必要だという視点で、今、私のもとで修士論文執筆の準備を進めています。本講座も上垣さんの修士論文の一環として、一緒に進めているものです。
また、会場は私が代表理事を務めているNPO法人あい・ぽーとステーションが運営している子育てひろば「あい・ぽーと」青山です。
この法人の事務局長の池田由記さんも、本講座の運営を共に担っていますが、彼女は恵泉女学園大学のⅡ期生です。
恵泉と「あい・ぽーと」との共催による、社会人・卒業生を対象とした「生涯就業力」講座は、名実ともに社会人と卒業生による「生涯就業力」講座でもあります。