留学生がスピーチ大会で市長賞受賞しました

2019年12月09日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

11月も最終日の土曜日に、嬉しいメールが私のもとに届きました。
「本日実施された多摩市のスピーチ大会で、杉達学院大学からの協定留学生の 成 蓓(セイバイ)さんが市長賞をいただきました。取り急ぎ、写真と共にご報告させていただきます」。

阿部裕行多摩市長から「市長賞」授与される
コンテスタント全員で記念撮影
(成 蓓さんは2列目右から4人目)

報告を届けてくれたのは、日本語日本文化学科の志賀里美先生です。日本語教育が専門で、外国人に日本語を教える"日本語教師"の育成と共に、留学生の指導をしておられます。
以下、志賀先生からの報告です。

今回の多摩市のスピーチ大会は「外国人日本語スピーチ大会in多摩」。オリンピック開催にちなみスポーツについての思いを伝えるというものでした。

成 蓓さんのタイトルは「スポーツについて語るときに私の語ること」。 成 蓓さんが好きな村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」からつけたものだそうです。
自分が運動をしていて無理だと諦めかけたときに、羽生結弦選手が諦めずに頑張っていたことを思い出して乗り越えられた経験から、スポーツの素晴らしさを伝えていました。

成 蓓さんはスピーチの内容をきちんと暗記をし、本番でもほぼ間違いなく発表できました。シーンごとに変える表情や速さ、ジェスチャーも素晴らしかったです。
日本語の授業の折、みんなの前で練習するか聞いたところ、「はい!私はうまくできないし、緊張してしまうから、やらせてください」と言ったのがとても印象的でした。逃げない、諦めない、緊張するけれど自分に打ち勝つんだ、というまさにスポーツ選手から受ける感動のようなものを、今回の 成 蓓さんの練習から本番当日のスピーチを通して、私も学ばせてもらいました。
スピーチ大会終了後に阿部裕行多摩市長から「まだ日本に来て3ヶ月しか経っていないのに、日本語が上手ですね」とおほめのお言葉をいただきました。

スピーチ大会の後、 成 蓓さんから国際交流委員長の楊志輝先生(国際政治・日中関係専門)のもとに、"たくさんの先生方に助けていただいたお陰です"と感謝の報告があったとのことです。

中国上海の杉達学院大学と恵泉女学園大学は2008年の協定締結以来、両大学間で毎年、交換留学として学生を派遣しあい、また夏に本学で開催しているサマープログラムにも杉達学院大学から学生がたくさん参加しています。杉達学院大学の学長ほか諸先生方も本学を幾度となくお訪ねくださるなど、さまざまな形で親交を深めております。その一端は本ブログでもご報告しております。今年の10月には私が表敬訪問をさせていただく予定でしたが、台風の影響で飛行機が欠航となって、残念ながら叶いませんでした。来春、お訪ねしたいと考えておりますが、その折には、今回のご報告をさせていただけることを嬉しく思います。

2019年夏のサマープログラムについて
2018年5月 杉達学院大学学長他の表敬訪問
2016年4月 杉達学院大学副学長他の皆様の表敬訪問

表彰状をもって学長室に報告に来てくれました。
野間田せつ子次長、国際交流担当職員の波多真友子さんも一緒に、ひと時恵泉での学生生活についてもお話を伺うことができました。