"本学の有機菜園を用いた教育実践"についての報告
2022年04月11日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
今日から2022年度の授業が始まりました。コロナ禍の不安は続いておりますが、感染対策を徹底し、できうる限り対面授業や実習を行い、学生たちが大学本来の学びを取り戻せるよう努めてまいります。学生たちの様子や多摩キャンパスの活動について、今年度も本ブログでご報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本日は "本学の有機菜園を用いた教育実践"についてのご報告です。
『レジリエントな地域社会』(羽生淳子編 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所)に、本学の澤登早苗先生(社会園芸学科)の論文が掲載されました。
論文タイトルは「日本における農業の変化と食農・環境教育の必要性~アグロエコロジーからみた有機菜園を用いた教育実践」で、実践事例として、次の4つが報告されています。
- 事例1:恵泉女学園大学における教養教育としての生活園芸
- 事例2:(国際連携)カリフォルニア、UCSCでのフィールドスタディと学びの成果
- 事例3:(地域への展開)都心の子育て支援施設におけるキッズ交流ガーデンプログラム
- 事例4:(韓国での展開)梨花女子大が生活園芸を介した新しいリーダーシップ教育を導入
どの事例もとても興味深く、できれば詳しくご紹介したいところですが、残念ながら紙幅の関係から割愛させていただきます。代わって、各事例の写真(これも数少ないもので恐縮ですが)をここにご紹介させていただきます。
なお、論稿の最後に書かれている澤登先生の次の言葉は、本学の園芸の学びであり、かつ本ブログでさまざまにご紹介させていただいている恵泉ブランド「生涯就業力」の真髄につながるものではないかと思います。
"循環、共生、多様性を基本とする有機栽培を実践していると、社会的弱者との共生や全てのものには役割があること、自然界の中では命も物質も循環していることに気づかされる。社会も環境も大きく変化を続ける今、新しい時代の中で求められているリーダーシップは、相手を力でねじ伏せるのではなく、自分と異なる者、自分より弱いものを理解し、その思いを分かち合うことである。分かち合うとはどういうことであるのか、体験を通じて学ぶことができるのが、恵泉の生活園芸であり、そこにはアグロエコロジーの理念が生きている。"
なお、本冊子についてはこちらからダウンロードしてお読みになれるとのことです。
事例1恵泉女学園大学における教養教育としての生活園芸
事例2 カリフォルニア、UCSCでのフィールドスタディと学びの成果
事例3 都心の子育て支援施設におけるキッズ交流ガーデンプログラム
事例4 梨花女子大が生活園芸を介した新しいリーダーシップ教育を導入
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