恵泉スプリングフォーラム2022のご報告
2022年06月06日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
5月28日、3年ぶりのスプリングフォーラムが開催されました。これ以上ないほどにすばらしい五月晴れのもと、実行委員長宮内泰之先生(園芸学)の司会進行、宇野緑先生(実践神学)の開会祈祷に続く学長開会宣言でフォーラムの幕が開き、学生有志によるメイポールダンスが華やかに披露されました。
「河井道先生の展示コーナー」が特設された構内では、学生・教職員たちによる各種参加団体の展示や販売が行われました。
また、今回のメインイベントの一つであるシンポジウムは、1年生全員を対象に、恵泉ブランドとして本学が目下注力している「生涯就業力」を学び合うことを目的として行われました。
テーマは、「生涯就業力って何?~わたしが歩み出すために~」。
"生涯にわたって自分らしく生きる目標を忘れず、身近な大切な人、地域・社会のために尽くして生き続ける力、それを「生涯就業力」と呼んでいます。けれど、どのように養っていけばいいんだろう?今回は、4名の教員の歩みを通して思いを深め、「わたし」の生涯就業力を考えるきっかけにしてみましょう"と、司会の鈴木真子先生(生涯就業力)の言葉に続いて、志賀里美先生(日本語教育)・越智健太郎先生(英語教授法)・丸橋亮子先生(発達心理学)・髙橋睦子先生(北欧社会)が登壇されました。
4人の先生方が語った「生涯就業力」とは?
それぞれが自身のライフチャート*を示しながら語ってくださったこれまでの人生は、けっして平坦なものではありませんでした。とかく研究者や教育者は初めから確固たる目標をもって、迷うことなくその道をまっしぐらに進むという印象があるかもしれません。しかし、4人の先生方のこれまでの人生は必ずしもそうではなかったようです。むしろ、どの方も失敗や挫折、迷いがあったことを正直に語ってくださいました。同時に、どんなときでも一つひとつの出会いを大切に、誠実に向き合い、その中で喜びを見出してきたと熱く語る先生方のお話を学生たちは真剣に聞き入っていました。最後に設けられた質疑応答コーナーでは次々に手があがって、時間が足りないほどでした。日々、キャンパスで接している身近な先生方が自身の人生に引き寄せて語ってくださったことで、学生たちは「生涯就業力」をとても身近に、具体的に考え学ぶ機会になったことと思います。
*ライフチャートとは、これまでの人生の時間を横軸に、満足度を縦軸で表すことで描かれる曲線。
新型コロナ禍によって2年間開催できず、待ち望んだ今回のスプリングフォーラム。コロナ禍の不安がいまだ払拭されていないため、参加は学内関係者(在学生、保証人等)といたしましたが、当日はオープンキャンパスを同時開催しておりましたので、高校生やその保護者の方もご参加くださいました。各参加団体の展示・販売やシンポジウムはできれば学外の方にもご覧いただきたいほどに豊かな内容のもので、学内だけの開催となったことは惜しまれましたが、その分、学生同士が学年や学科を超えて、また教職員と共に学び合うことができました。一日を通して2回行われたメイポールダンスの最後には、いろいろな方が参加してマイムマイムを踊る輪ができて、心温まる楽しいフォーラムとなりました。
<オープニングセレモニー>
<河井道先生の特設展示コーナー>
<展示・販売等>
お話しスペース
体験学習(FS/CSL)活動内容展示・発表
国際交流など学生の活動の展示・体験コーナー
園芸に関するもの
ミニフラワーアレンジメント