学生の「表現」に心揺さぶられます
2022年07月04日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
本学のHPには、各授業やゼミの様子を紹介する「授業ゼミ紹介」コーナーがあります。
時折、そちらを見ているのですが、先日、コーナーを開いた途端、飛び込んできた下記の写真とメッセージに、私は目も心も奪われました。
今、戦場で瓦礫に埋もれた死者の魂が、早く家族の元に還りますように。
戦いから、血を流して戻ってきた戦士たちが、どうか戦場に心を置き去りにしませんように。
人間社会学部 社会園芸学科 1年 水島栞
2022/06/14ゼミ/授業名:表現力実践講座
ゼミ担当教員の桃井和馬先生(メディア社会学)は、次のように語っています。
社会園芸学科で学んでいる水島さんは、自分で撮影した薔薇の花の写真をアプリで加工し、文章をつけて、今起きているウクライナでの戦争を表現しました。戦いの中で犠牲となる多くの者たち。銃弾を受け飛び散る鮮血のようにも、涙を垂らした「叫び声」のメタファのようにも見える薔薇の花。それは戦場で傷ついた無数の魂の隠喩なのかもしれません。この作品では、それがロシア人かウクライナ人かは限定されていません。女性として、母として、作品を通して捧げられたのは、すべての魂に対する「祈り」なのです。
この「学長の部屋」のブログでも、皆さまと共有させていただければと思って、ここに紹介させていただきます。