協定高校の保護者会に招かれて講演をいたしました

2022年10月03日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

9月は3連休が2度ありましたが、2度とも大型台風が発生し、各地で大きな被害が出ました。
先週に続いて、今回も被害に遭われた方々のことを思い、まずお見舞いを申し上げます。
多摩キャンパスは草木が風雨に晒されましたが、幸い大きな被害には至りませんでした。
雨足の強い中、オープンキャンパスにご来場くださった高校生と保護者の皆様には、心から御礼を申し上げます。

さて、本日は、本学の協定校の一つである下北沢成徳高等学校父母の会に招かれての講演について、ご報告をいたします。

演題は、「恵泉ブランド『生涯就業力』~自分らしく咲くために~」です。
下北沢成徳高等学校は女子校です。お嬢様をお持ちの保護者の方に私がお伝えしたかったことは、「今の高校生はとても良い時代に、女性としてこれからの人生を生きようとしている」こと、そして、「それを応援するために、保護者として何をすべきか」、でした。
良い時代といっても、必ずしも順風満帆を意味してはいません。むしろ、女性活躍が言われている一方で、日本女性が置かれている社会的立場は課題山積です。たとえば、世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数の低さ(世界146か国中116位 2022年発表)には愕然といたしますが、分野別にみると、「教育」は1位にランクインされている一方、「政治」は139位、「経済」は121位。学んだことが社会に活かされていない現状が明らかです。そこにどのような問題が潜んでいるのかを追求し、新しい女性活躍のあり方を一人ひとりが探し、築くべきときが今なのではないか。そのような思いを演題の「自分らしく咲く」にこめました。つまり、「咲き誇るのではなく、自分らしく咲くこと。咲く場所は自分で決める」ことの大切さです。そして、そこに恵泉ブランド「生涯就業力」が、いかに、なぜ必要かについて、語らせていただきました。

台風の余波が残る土曜日でしたが、たくさんの保護者の方がご参加くださり、熱心に私の話に耳を傾けてくださり、講演の後の質疑応答では、今の時代にお嬢様をお育てになっていらっしゃる保護者としての貴重な思いも聞かせていただけたことを、とても有難く思いました。

大学では9月21日から秋学期(原則 対面授業)が始まり、学生たちの元気な声がキャンパスに響いています。来週は、多摩キャンパスの中で行われている「生涯就業力STEP授業」について、ご報告させていただく予定です。

会場は眼下に下北沢の住宅街が、また渋谷方面の高層ビルが展望できるすばらしいホールでした

講演の最後に、保護者の方から、素敵な花束をいただき、恐縮いたしました