卒業生のための"生涯就業力講座"のご案内
2023年02月27日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
ここ数年、"春の恒例講座"となっております「卒業生のための"生涯就業力講座"」(NPO法人あい・ぽーとステーションとの共催)を今年は下記の日程とテーマで行います。
日時 | 2023年3月11日(土) 13:00~14:30 |
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テーマ | 女性の人生と母性 |
場所 (参加方法) |
対面とオンラインのハイブリッド形式*卒業生の皆様にはオンラインでのご参加とさせていただきます。 子育てひろば「あい・ぽーと」WEB事務局 あて |
タイトル「恵泉OG生涯就業力講座受講希望」として、3/6(月)までにメールでお願い致します。
個別に招待状をお送りします。
今年はテーマに女性の人生にとって永遠の課題ともいえる「母性」をとりあげたいと思います。
昨春、イスラエルの社会学者オルナ・ドーナトさんが23人の女性たちに行ったインタビューをもとに著した『母になって後悔してる』という本が翻訳されて日本に紹介されて、大きな話題となっています。
なんと言ってもタイトルが衝撃的です。"そんなことを口にするなら、産まなければ良かったではないか!" "子どもに失礼だ" "そんな母親なんているはずがない。いたとしたら人格的に異常者ではないか!"等、批判の声も少なくありません。
でも、本書に登場した母親たちはけっして、子どもを愛することも子育ての大切さも否定しているのではありません。ただそれとは別次元で自分の人生をあきらめたくないというメッセージを、真摯に、勇気をもって訴えているのです。
母性の研究は、50年以上前からの私のライフワークです。
母となることは"すべての女性の生来的な役割で、自身の生活のすべてを捨てて当たり前。それが母のあるべき姿だ"とする母性観のもとで、これまでどれほどの女性たちが苦しんできたことでしょう。『母になって後悔してる』をめぐる社会の動向をみると、未だにその桎梏から解放されないことに愕然とする一方で、自分の人生の意義に真正面から対峙する姿勢を明らかにする女性たちの声が聞かれるようになったことは、長いトンネルの出口が見えるような思いでもあります。
トンネルの出口を皆さんと共に探したい、そして、その先にどのような景色を私たち女性は見るべきなのか、共に語りあえたらと願っております。ご参加をお待ちしております。
詳しくはチラシをご覧ください。
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