【学食ラーニングコモンズ】のご紹介
2023年11月27日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
日ごとに秋の深まりが感じられる頃となりました。
本学では学生たちが充実したキャンパスライフを送れるよう、さまざまな学修支援のシステムを備えております。本日はその一つである【学食ラーニングコモンズ】についてご紹介いたします。
【学食ラーニングコモンズ】とは、学生が学びをはじめとして気軽にさまざまな相談ができるよう、学食の一隅に設けた相談コーナーで、専任教員が担当制で常駐しています。
2015年度秋学期から開始した取り組みですが、学生の居場所として定着し、活用されています。
【学食ラーニングコモンズ】について
この支援の企画運営を担当している喜田安哲先生(認知科学:心理学・脳科学)と宇野緑先生(キリスト教教育学・牧会カウンセリング)のお二人から、メッセージをいただきました。
恵泉では、学生食堂(学食)を【学食ラーニングコモンズ】と銘打ち、学生たちが安心して学べる場づくりを行っています。
恵泉の学食は全面ガラス張りで、緑の多いキャンパスが目に優しい、明るい光に包まれたとても居心地のいい空間です。「学食」は基本的に飲食をする場所ですが、テーブルが広々としていて作業がしやすいこともあり、学生たちは空き時間や放課後に、個人で勉強したり数人で課題を行っていたりと、多目的に活用しています。そんな、学生たちが集まりやすい恵泉の学食を、より積極的な学修支援の場として位置づけたのが【学食ラーニングコモンズ】です。
【学食ラーニングコモンズ】では、ちょっとした文房具やノートパソコン用の延長ケーブル、また辞書や新聞、就活筆記試験対策の問題集などを用意しています。さらに、"ちょっとした"相談が"すぐに"できるよう、専任の教員が交代で担当する【相談コーナー】を設置しています。
どの先生もとてもお忙しいのですが、先生方のオフィスアワー(研究室で学生の相談に応じる時間帯)を利用して、月に1、2回程度、研究室ではなく【相談コーナー】で行ってもらうようにスケジュールを調整して行っています。学生たちはおしゃべり感覚で気軽にお話をしに来てくれることも多く、先生方からは「ゆっくりとお話しすることができました」とのコメントもよくいただきます。恵泉の学食は、いろいろな方たちが雑多に集まり、ゆっくりと安心して活動できる「居間」のような場になってくれているようです。
学修支援(学食ラーニングコモンズ担当):喜田 安哲・宇野 緑
本学は小規模大学の特性を活かして、一人ひとりの学生に丁寧に対応しておりますが、このコーナーはまさにその一例と言えるものです。
学園創立者河井道先生は、「私たちは不完全であるから成長し、進歩し、進化する期待が持てる。そこに希望が生じてくる。」と言われました。また、私の専門領域の発達心理学では、人は生涯にわたって成長・変化し続ける存在であることを基本理念としています。
でも、それは一人でできることではありません。いつも見守り、何かあったら手を差し伸べてくれる誰かを得て、私たちは前に進むことができます。
今回ご紹介した 【学食ラーニングコモンズ】は、学生たちが多摩キャンパスの中で、いつも誰かに見守られ、支えられていることを体感し、成長の糧としてくれることを願って、日々、先生方が力を尽くしてくれています。
この日担当の野崎有以先生(文芸創作)
と学生たち