秋の図書館展示について
2024年10月28日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
日ごとに秋の気配が深まってきました。
読書の秋です。
本学の図書館では、職員の方たちがその折々にトピックスを選んで、さまざまに展示に工夫をこらしています。先日訪れたとき、「芥川賞・直木賞、本屋大賞、ノーベル文学賞」の展示コーナーが目にとまりました。
同時に、「SDGs」は本学がかねてより力を注いでいるテーマです。こちらも興味深い図書が陳列されていました。図書館展示の職員の方に、この2つの展示についての思いを綴ってもらいました。
お読みいただければ幸いです。
図書館では、芥川賞・直木賞、本屋大賞、ノーベル文学賞の発表に合わせて関連する展示を行っています。受賞作だから推奨するわけではなく、本を読むきっかけのひとつになることを願っています。図書館の本なら気軽に試し読みができますから。文学を読まない人にも関心を持ってもらうために、本のあらすじや著者の略歴、人柄がわかるようなエピソードを簡単な資料にまとめて掲示しています。
今回は、恵泉女学園中学・高等学校の卒業生である柚月麻子さんの作品が第171回直木賞候補作になった事から、これを機に『らんたん』以外の作品にも注目してもらいたいと考え、蔵書を並べてみました。展示の開始時期が7月後半だったこともあり、夏休み中の読書用によく貸し出されたようです。
SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」は、授業と関連した展示の一部です。全部で17の目標の中でも関心が高く、スペースを拡大し展示しています。女性の視点に偏らないよう、男性やトランスジェンダーの立場について書かれた本や、どんな問題があるのかに関心が向くような本を選ぶことを心がけています。
展示をしているのは蔵書のほんの一部です。まずは手に取り、興味を引かれるテーマを見つけたら蔵書検索を行い、関連する資料も読んでみてください。恵泉では所蔵していない資料も、所蔵館から取り寄せることができます(貴重書等の例外を除く)。遠慮なくカウンターのスタッフにお声がけください。
(図書館 展示担当)