恵泉女学園大学

社会に羽ばたいていく学生たちを見送って

2025年03月17日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美

先週は2024年度の締めくくりとなる卒業関連の行事が続きました。
3月12日(水)は卒業礼拝と日本語教員修了式、そして、3月13日(木)は卒業式・学位記授与式を執り行いました。

この日、多摩キャンパスを後にして社会に羽ばたいていった人たちは、コロナ禍2年目に入学してきた学生たちです。

入学式の日、私は次のような言葉で式辞を始めました。

皆様はここにいる年配世代の私たちのほとんどが経験したことのない高校時代を過ごされました。突如世界を襲った新型コロナウイルスの感染拡大によって、高校生活がどんなに翻弄され制約を受けたかを思うと、胸が痛みます。 しかし、未曾有の事態に遭遇し、奪われたもの以上の大切な気づきもまた、皆様は得ていらっしゃるはずです。当たり前と思っていた日常はけっして当たり前ではないこと、私たちが生きていくうえで人と人とが密に交わり、互いに身も心も寄せあう温もりがどれほど欠かせないものか、多感な青春時代にある皆様はどの世代よりも痛感されたことでしょう。 皆様はこれから始まる新しい日々に不安と戸惑いを抱いておられるかもしれません。新しいスタートは、いつ、誰にとっても期待と不安が伴うものですが、とりわけ昨今の社会状況、国際情勢にはこれまでにない厳しさがあります。 でも、皆様ならきっと未来を確かに切り開いていかれると私は信じております。

それから4年間、途中では大学募集停止という、まさに未曾有の事態に遭遇しつつも、その衝撃と苦難にもめげることなく、恵泉での学びを真摯に深めていってくれました。
そのしなやかで強靭な姿を間近にして、この学生たちと共に過ごせたことへの心からの感謝と共に、これからの活躍と幸せを祈りながら、一人ひとりに卒業証書・学位記を手渡し、祝いの言葉を述べました。

式辞はこちらをご覧ください

卒業礼拝(次第はこちらをご覧ください)

日本語教員修了式

卒業式・学位授与式(次第はこちらをご覧ください)

感謝会

写真提供:アートスタジオスズキ

*2024年度の「学長の部屋」は、今回で最後とさせていただきます。
この1年間、お読みくださいまして、有難うございました。
新年度は4月3日、スタートです。来週・再来週の本ブログはお休みとし、次回は4月14日とさせていただきます。