学長の部屋
授業を通して見える学生の感性と切実な想い
2021年02月01日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
今日から2月「如月」に入りました。まだまだ厳しい寒さが続くので、"更に衣を重ね着する"という意味の「衣更着(きさらぎ)」が語源だという説が広く知られています。
一方で、中国では「如月」を「にょげつ」と読んで、"寒い冬が終わり、春に向かって万物が動き始める時期"という意味で使われているようです。
春とは名のみの寒さに震えながらも、その中に明るい陽射しを見ることもできるのがこの月でしょうか。今日はそんな2月にふさわしい話題をお届けいたします。
昨年の春に入学した1年生が、「表現力実践講座(写真と文章)」(桃井和馬先生)*でさまざまな思いを表現していますが、その中の一人の学生の作品です。
コロナ禍で留学生への支援始動!です
2021年01月25日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
本学にはたくさんの留学生が在籍しています。これまでは学内で留学生と日本人学生の交流が盛んに行われ、ともに学び、親交を深めてきましたが、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大で、その多くの活動が制限される結果になっていて、とても残念です。
そうした中、留学生に向けたとても嬉しい試みが始まるというニュースが水上晃実先生から届きましたので、ここにご報告させていただきます。
「書き損じハガキ・未使用ハガキキャンペーン2021」にご協力を
2021年01月18日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
1月も半ばを過ぎました。2度目の緊急事態宣言発令下ですが、大学は先週末に共通テストを終え、これから本学独自の一般入試が始まるなど、慌ただしい時を迎えております。
一方、学生たちも秋学期講義の最終週を迎え、これから期末試験週間に入ります。
例年ですと、この後は大学以外の場で、さまざまな学びや活動が活発化するのですが、残念ながら厳しいコロナ禍でそれが叶いません。とくに大学生にとって大切な部活動が制約されていることに胸が痛む思いですが、そうした矢先、心強い知らせが届きました。
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20歳を迎えたあなたへ
2021年01月11日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
緊急事態宣言が1都3県に再び発令されるという厳しい状況下で成人の日を迎えられました。いろいろなことを我慢し、不自由さと先行きヘの不安でいっぱいなのでないかと思うと、"おめでとうございます"の言葉が滑らかに出てこない想いです。"ピンチをチャンスに!"という言葉が、あちこちで聞かれます。でも、若いみなさんにそれを簡単に言うこと もためらわれてなりません。ピンチよりもサクセスの喜びをたくさん味わってほしいと願っているからです。
ただ、私のように年を重ね、失敗も挫折もさまざまに重ねてきた者には、これ以上ないほど理に叶った言葉でもあると思います。当たり前の日常が奪われ、自粛が強いられている今だからこそ、内向きになりがちな視線をいっそのこと、さらに内側に向けてみてほしい。ご自分を見つめ、ご自分が本当にやりたいことはなにかを問い続けてみてください。それは同時に社会のありように目を開くチャンスかもしれません。「感染症は私たちの社会の病巣も暴き出す」とは、コロナ禍の市民生活を綴った『武漢日記』の作者、方方(ファンファン)氏の言葉です。皆さんがこれから取り組むべき課題を広い世界の中から見つけ出すチャンスです。そのために恵泉での学びを活かし、知を紡ぐ努力を確かにする新たな一歩を、勇気をもって踏み出していただければ、こんなにうれしいことはありません。
「自分自身開拓者となって道を明るく照らしていく者におなりなさい。マイランターンで」。河井道先生のこのお言葉が今ほど必要な時はありません。世界中の人が、日本中の人が、一つのことに目を向け、願いを一つにしています。あなたがあなたらしく生きるために、自ら開拓者となる道は厳しいかもしれませんが、けっして孤独な闘いではないはずです。皆が闘っています。皆で力を合わせるときです。
これからの人生があなたらしい豊かさに充たされることを、そして、他者と共に支えあう確かな共生の道へとつながることを願い、今日の日がそのための記念の日となることを願って、心からお祝い申し上げます。
新年のメッセージ
2021年01月01日
恵泉女学園大学学長 大日向雅美
あけましておめでとうございます。
昨年は大変つらい一年でした。どうか今年は良い年であってほしいと願っております。
2021年最初の「学長の部屋」は、今なお続く厳しい日々を乗り越えるために、私が大切にしている言葉を贈らせていただきます。