北海道FS報告① アイヌの地北海道で現地学習スタート!

2021年11月22日 

私たち北海道/オーストラリアField Study(FS)クラスでは、Diversity, Reconciliation, Resilience, Spiritualityをキーワードに、北海道のアイヌ民族、オーストラリアの先住民アボリジニにフォーカスを当て勉強を進めています。今回、夏から延期をしていた北海道でのフィールドスタディを10月30日(土)~11月3日(水)にて実施しましたので、その報告を行いたいと思います。今日は初日10月30日の報告です。

10月30日

FS初日は新千歳空港に到着後、北海道博物館に移動しました。その際の感想です。

国際社会論を履修していることもあり世界の環境問題を視野に入れながら博物館を見て回りました。特に私の印象に残っていることは、アイヌ民族と私たちの生活の差です。アイヌ民族は、鮭や 熊、トド、鳥という生き物の皮はもちろん骨までも生活道具やファッションとして使用します。動物の皮や樹木の繊維を衣類にしたり、貝殻は形を変えて腕輪にしたり、動物の骨は先を細く削って狩りで使用する釣り針にします。彼らは、生き物すべてに感謝し何一つ残さず全てを生活に活かします。現在の私たちは、今あるものに満足せず更に便利なものを求めてしまっている気がします。これはファストファッション問題にも繋がるものだと思います。アイヌ民族を学ぶまで深く考えもしなかったことですが、今あるものを大切にするべきだと北海道博物館に行って学ぶことが出来ました。

(英語コミュニケーション学科2年W.K)

今回の北海道短期フィールドスタディのテーマは、アイヌ民族の文化と生活に関わるものでした。その中で、北海道博物館で展示されていたもので、アイヌ民族や日本との交流は昔からあり、交流の中の一つは貿易があるということでした。 松前藩時代にアイヌ民族は和人(本州人)との交易物品としてカキナマコ、海藻類、魚、動物の皮などが交易物品として用いられ、日本人側では米、酒、タバコなどがありました。 この時期には自由にそして多くの貿易が起こりましたが、日本は1604年以降、アイヌ民族に不利な条件を前提に交易を行いました。

(国際社会学科2年D.L)

本クラスは当初は夏休みにオーストラリアに渡航し、アボリジニに関する学習を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により渡航が出来るか定かでないことから、北海道のアイヌ民族とアボリジニの両項目を初めて学ぶこととなりました。もともと9月に北海道に訪問する予定でしたが社会状況からも延期になり、夏休みには実際にアイヌ民族の方からオンラインでお話を聞いたり、英語の文献も含め、アイヌ民族に関する本を読みディスカッションなどを行いました。今回は万全な対策の基に、実際に北海道を訪問し、フィールドスタディの目的でもある「自分の目で見て、肌で感じ考える」学習ができ非常に貴重で有意義な学びの機会となりました。プログラム実施に当たり、現地への移動を許可してくださり、サポートしてくださった先生方、事務の方々、そして引率のDa Silva先生、ありがとうございました。

フィールドスタディについてはこちらです。
フィールドスタディはすべての学科の学生が参加可能です。

また、本学は「国際性」の分野で5年連続首都圏女子大1位の評価をいただいています。欧米やアジアで本学が実施する多彩な海外プログラムに加えて、コロナ禍において実施中の海外とのオンライン・プログラムについてこちらでご覧になれます。