北海道FS報告⑤ 様々な体験、学び、感動、葛藤を胸に帰路に...

2021年12月09日 

私たち北海道/オーストラリアField Study(FS)クラスでは、Diversity, Reconciliation, Resilience, Spiritualityをキーワードに、北海道のアイヌ民族、オーストラリアの先住民アボリジニにフォーカスを当て勉強を進めています。今回、夏から延期をしていた北海道でのフィールドスタディを10月30日(土)~11月3日(水)にて実施しましたので、その報告を行いたいと思います。今日はFS最終日、11月3日の報告です。

11月3日(最終日)

私は、今回の北海道FSを通して実際に現地に訪れ、学ぶことの重要さを改めて実感した。本来は9月に北海道に渡航する予定だったが国内のコロナウイルス感染者が多いため、9月は萱野公裕さんからオンラインでお話を聞いた。その際、ありのままのアイヌを受け入れて欲しいという言葉が私の中で印象に残っており、このFS期間にありのままのアイヌの人々を少しでも知りたい気持ちがあった。北海道博物館でのアイヌの展示の中に「今も、昔もいろいろな考え方・生き方があちこちにいる、当たり前のことなんだけどね」という言葉を見てはっとした。アイヌの生活や文化の一部分を切り取って全てのアイヌの人々が同じ価値観を持ってるのではないかという思い込みが少なからず私の中にあったことに気付かされた。ウポポイや二風谷を訪れた際にもアイヌの人にお会いし、話を聞くなかでアイヌを伝える手段も人それぞれ異なり、内容も違う。アイヌとしての生き方は多様であり、一括りでアイヌの人々はこうであると捉えてはいけないことをFS期間中に学んだ。公裕さんが言ったありのままのアイヌを受け入れるとは、先入観を捨て、1人1人のアイヌとしての生き方・考え方を尊重することだと私なりに学び取った。

(英語コミュニケーション学科3年 C.M)

本クラスは当初は夏休みにオーストラリアに渡航し、アボリジニに関する学習を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により渡航が出来るか定かでないことから、北海道のアイヌ民族とアボリジニの両項目を初めて学ぶこととなりました。もともと9月に北海道に訪問する予定でしたが社会状況からも延期になり、夏休みには実際にアイヌ民族の方からオンラインでお話を聞いたり、英語の文献も含め、アイヌ民族に関する本を読みディスカッションなどを行いました。今回は万全な対策の基に、実際に北海道を訪問し、フィールドスタディの目的でもある「自分の目で見て、肌で感じ考える」学習ができ非常に貴重で有意義な学びの機会となりました。プログラム実施に当たり、現地への移動を許可してくださり、サポートしてくださった先生方、事務の方々、そして引率のDa Silva先生、ありがとうございました。

フィールドスタディについてはこちらです。
フィールドスタディはすべての学科の学生が参加可能です。

また、本学は「国際性」の分野で5年連続首都圏女子大1位の評価をいただいています。欧米やアジアで本学が実施する多彩な海外プログラムに加えて、コロナ禍において実施中の海外とのオンライン・プログラムについてこちらでご覧になれます。