タイ/福島FS③
2022年11月08日
5月3日火曜日、3日目。
外は明るく、雨がぱらぱらと降っていました。朝食前に近くの神社へ散歩に出かけました。斜面を上から這うようにして生えている松が印象的でした。雨上がり、空と空気が澄んでいて気持ちよい朝でした。
有機野菜たっぷりのおいしい朝食をいただき、猪苗代町から喜多方市へ、北西に向かって移動していきました。猪苗代湖が近くにあるせいか、道中、色とりどりのボートがいくつも置いてあるのが見えました。変わりやすい天気もおちついて、青空が見えてきました。
会津電力は原発事故後、原発に頼らず電力を自分たちでつくろうと、再生可能エネルギーによる社会作りを目指しています。未利用の土地にソーラーパネルを設置し、このほかにも規格外のブドウやリンゴを、ワインに加工して生かす取り組みをしています。ワイナリー、ブドウ畑、発電所を見学しました。
観光のために元は大規模なラーメン工場だったというワインの醸造所、ラーメンのスープ用に使われていた大きなタンクを今はワインの醸造用に使っていること。新しいものや場所をわざわざつくらなくても、今あるものを生まれ変わらせる、それでも十分だと感じました。私たちの生活を支えている食べ物、エネルギーはどこからどのようにしてくるのか、それらを少なくとも知る必要があると考えさせられました。
予定にはありませんでしたが、カフェ兼農園の森姫農園を訪問しました。街から離れ、山道を上がって行った先には、下のほうに広がる会津盆地の街や田畑、そして飯豊連峰を見渡せる、最高の景色が待っていました。動物の暮らしや自然の尊さを絵本で発信している主宰の荒井さんのお話を伺いました。この、生き物も含めた豊かな自然をいつまでも残していきたいと思いました。木のブランコに乗ったときは、アルプスの少女ハイジになった気分で本当に気持ちがよかったです。
山を下って、今度は盆地の中、オクヤピーナッツジャパンの畑に行きました。広い会津盆地の中、風が強く冷たかったです。ちょうど、ピーナッツの連作予防としてジャガイモを植え付けているところで、広い畑にタネ芋がきれいに並んでいました。ここでは、障がい者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を目指す「農福連携」を実践されています。
チェックインをしたあと、ホテル近くのオクヤピーナッツさんの直売所でピーナッツソフトクリームをみんなで食べました。ピーナッツの香ばしい風味と、細かくしたピーナッツの食感もあり、おいしかったです。夕飯は串カツのお店に入りました。
なだらかな山にぐるりと囲まれ、会津盆地の自然に浸かった3日目でした。