2月11日「カレン族の村に着きました」
2023年02月20日
カレン族のヒンラートナイ村は電気、水、ガス、Wi-Fiが通っていますが、太陽光発電のためその日の蓄電量で使用できる電気の量が異なります。太陽からの日差しが入る日中は部屋の中はとても明るいですが、夜は非常に暗く、頭に懐中電灯をつけて過ごします。
私たちが体験したヒンラートナイ村の1日を少しご紹介します。朝は3時頃から鶏が鳴き始め、5時に起床します。そこから朝食の準備を始め、7時頃のお坊さんの托鉢に備えます。村人は托鉢後にご飯を食べます。托鉢の前には豚にご飯をあげに行きます。
その後、子どもたちは幼稚園や学校へ行き、大人たちは農作業や木の伐採などの仕事に入ります。1日の寒暖差が大きく、朝晩は約9度、日中は30度を超えます。そのためお風呂は午後に入ります。夜ご飯は5時〜6時と早く、魚や鶏肉、芋、卵を使った料理が中心です。その後、夜8〜9時頃には就寝します。
私はヒンラートナイ村での生活を通して、無理をしない生活スタイルを学びました。村の持続可能な農業方法や人々の働き方・価値観からそう感じました。自分自身、村全体が「自立した幸せな暮らしをするにはどうすれば良いか」「この幸せな生活を維持するためにはどうすれば良いか」今あるものに感謝し、自分ができないことは他の力を借り、疲れたら休む、このような無理をしない暮らしが村の人々の心の豊かさに繋がっていると思いました。日本の生活は自分を追い込んで目的を達成するスタイルが多いかと思います。それにより心が疲れてしまう人もいると思います。
ヒンラートナイ村の人々の無理のない暮らしは生きやすくなるための生活のヒントになるのではないかと感じました。
(国際社会学科3年 渡邊三音)
« 2月9日「村人との交流」 | メインページ | 2月12日「山と村の持続可能な暮らし」 »